新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言が5月27日に解除され、多摩市立小・中学校が6月1日から再開された。
市立小・中学校は新型コロナウイルスの感染拡大により3月から臨時休校が続き、卒業式や入学式、始業式も例年とは異なる形で実施。5月の連休明けに緊急事態宣言が延長された後は、各校で学年ごとに週に一度登校日を設け、分散登校を行っていた。
そうした中で6月1日から学校が再開。再開にあたっては「段階的」に教育活動を実施していく予定で、「『新しい生活様式』を踏まえ、基本的な感染症対策を徹底した上で、3つの密(密閉・密集・密接)をさけるように工夫して教育活動を再開し、学校において児童・生徒が学ぶことができる環境を作っていくことにより、全ての児童・生徒が各学校の教育計画に基づく教育を受けることができるようにしていく」ことを基本方針に掲げる。
感染症対策としては、毎日の検温や風邪症状の確認を行う他、児童・生徒、教職員のマスクの着用、こまめな手洗い、ドアノブや共用の教具・教材等の消毒を徹底し、教室の換気も60分に2〜3回行っていくという。
2学期制で夏休み短縮
再開された1日から5日までは、午前と午後でクラスを2つに分けての分散登校で授業は1日3コマ。8日からも同じように分散登校で給食が始まった。15日からは登校時間に幅を持たせて混雑を緩和した上での一斉登校となる。授業は1日6コマで、22日からは7コマで実施される。また授業時間については、授業時間を確保することを目的として、今年度に限り小学校は通常45分のところを35分とし、中学校は通常50分を40分で行っていく。
臨時休校期間が長期にわたり、1学期の授業日数が半数以下となり、児童・生徒の成績付けが難しい状況のため、今年度に限り3学期制が2学期制に変更される。前期は4月1日から9月30日まで、後期は10月1日から3月31日まで。
また、これまで休校になっていた授業時間を確保するために夏休みは短縮される。夏休みの期間は8月8日(土)から23日(日)までの16日間となり、冬と春休みは今のところ短縮はしない方向だ。また例年春に実施している健康診断が実施できていないことに加え、感染防止の観点から水泳の授業は中止となる。
市教育委員会では「感染状況を見守りながらになるが、子どもたちの命を守ることを第一に考え、こうした取り組みによって健やかな学びを保障していきたい」と話している。
多摩版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|