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多摩版 公開:2020年7月9日 エリアトップへ

多摩消防署 新庁舎が完成 7月7日から業務を開始

社会

公開:2020年7月9日

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RC造(耐火造)免震構造5階建の新庁舎
RC造(耐火造)免震構造5階建の新庁舎

 施設老朽化などのため建替え工事が進められていた多摩消防署(槇野稔署長)の新庁舎(諏訪1の69)がこのほど完成し、7月7日から同庁舎での業務を開始した。

 多摩消防署は、1968年4月1日に「多摩町消防本部 多摩町消防署」として発足。当時は貝取で消防事務を行っていた。71年11月1日の市制施行に伴い「多摩市消防本部多摩消防署」に改称。72年に現所在地の諏訪に庁舎が完成。75年に東京都知事に消防事務が委託され「東京消防庁 多摩消防署」に改称された。

 旧庁舎が完成してから40年以上が経過。施設の老朽化、耐震性の問題など防災拠点となる施設の機能強化の必要性から新庁舎を建設することとなり、18年2月に永山の仮庁舎へと一時移転。このほど、その新庁舎が完成した。完成した新庁舎は、RC造(耐火造)免震構造の5階建。延床面積は4123平方メートルと旧庁舎に比べて約2倍に拡張された。100年に一度と言われる震度7クラスの巨大地震が発生した時には、水平方向の揺れを最大で60cm幅で吸収し、車庫内の消防車や事務室の電子機器等が跳躍して損壊を防ぐことのできる設計になっているという。

3階に発電設備

 新庁舎の特徴としては、非常用発電設備、変電設備を3階に備えていることが挙げられる。旧庁舎をはじめ、東京消防庁内でもこれらの設備は1階に配備されていることが多く、過去に液状化、水害などで使えなくなったことがあることから3階に配備された。大規模停電時には、10秒以内で自家発電で照明や通信設備が使えるよるようになるという。同じく3階に設置された少量危険物貯蔵取扱所には、960リットルの非常用燃料が貯蔵されており、施設屋外にある燃料タンクから吸い上げ1週間継続して使用することできる。

 また屋上には、新たに上空からも場所がわかるようにヘリサインが描かれ、省電力化を図るための太陽光パネルも設置。庁舎内はバリアフリー化され、すべてLED照明になった。4階・5階には震災や水災などの大規模災害発生時の初動態勢を強化するために間取りが異なる家族待機宿舎を8戸設置。3階には旧庁舎にはなかった女性署員用の救急仮眠室が設けられたほか、署員がトレーニングを行ったり、都民が講習を受けたりできる体育訓練室を設置。2階にも地域住民らが防災や応急救護の講習を受けることができる防災教室、専用の都民相談室も設けられている。

 車庫には、7台の消防車両が配備され、東京消防庁でも唯一の3棟の訓練施設が設置された。

 同署では、今後、地域住民や学校等向けに免振構造や新庁舎内の見学も受け入れていく予定だという。

消防の使命達成に全力で

 この度、多摩消防署は新庁舎へ移転し、業務を開始いたしました。

 庁舎建設に際しましては、市民の皆様より深いご理解と多大なるご支援、ご協力をいただき、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 完成した新庁舎は、各種防災訓練、自衛消防訓練などが行える訓練施設や都民相談室の設置など地域の皆様の利便性も向上しています。

 新庁舎での業務開始を契機に、今まで以上に市民の皆様から親しまれる「地域の防災拠点」として、署員一丸となって消防の使命達成に全力で取り組んでまいりますので変わらぬご支援とご協力をいただきますようお願いいたします。

槇野稔署長
槇野稔署長

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