10月1日に発表された東京都功労者表彰で、多摩市消防団(森久保芳康団長)が「消防・災害対策」の功績が称えられ、表彰された。
同表彰は「地域活動功労」「教育功労」など13の分野で、長年にわたりその向上と発展に情熱を注ぎ、都民の模範となる業績をあげた団体・個人に贈られるもの。
市消防団は、古くは明治初年頃から、消防組を組織したことに始まり、名称・配置・組織変更を経て、1971年に発足。団本部、10分団からなり、12月1日時点で217人が所属している。
今回は、昨年7月に唐木田で発生したビル火災で消防隊の後方支援に尽力し、東京都ポンプ操法大会で2012年に第6分団が出場し優勝。多摩地区で唯一の「ラッパ隊」が独立して活動していることなどの取り組みが評価されて、受賞に至った。
森久保団長は「団員の技術、頑張りだけでなく、支えてくれている家族の協力があって団員は活動ができている。それが評価されて感謝したい」と喜びを口にする。市消防団は、これまでに11年に優良消防団として消防長官表彰を受賞するほか、14年には連続放火への長期警戒を行った功労として防災部長から表彰を受けるなどの功績を挙げてきた。また、昨年6月から今年7月にかけて43件出動。昨年の東日本台風の際には、本部は待機し、各分団が受け持ち区域を巡回。倒木や浸水の警戒にあたり、避難指示発令後は対象地域で広報活動に努めるなどの実績を積み重ねてきた。
今年4月に9代目の団長職に就いた森久保団長。「団長になって、まさかこんな事態になるとは思っていなかった」とコロナ禍での就任に戸惑いもあったという。「新入団員の教育訓練や夏のポンプ操法大会もできなかった。秋から感染対策をしながら通常と形を変えて訓練を再開した。団員、家族の健康に気をつけながら、何が大切かを考えながら活動していきたい」と意欲を見せる。
「多岐にわたる災害に向けて訓練していかないといけない。『近代消防団』は一人ではできない。優秀な団員が揃っているので、団一丸となって市民の安心安全を守っていきたい」と今後の抱負を語った。
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