入会して12年目。初の重責を担う。元々の親分肌。クラブ内では若いメンバーたちの相談役を務め、先輩らとの調和を図る役割を担ってきた。「紹介を受けて入会した。地域のために活動することが使命と考えています」。57歳。ビジネスマンとして脂が乗りきっているところだ。
冷凍・冷蔵食品をスーパーなどへ配送する乞田にある運送会社の社長を務める。2011年の東日本大震災が起こった際には、多摩市の依頼を受け物資を被災地へと運び入れるなど、街を代表する企業として知名度をあげた。社長とは社員を裏方として支えるものとし、「社員に気持ち良く働いてもらうのが仕事。私がいると気を遣うからあまり会社に居ないようにしているんですよ」と笑う。
実は現在、万全の体調ではない。昨年、病気を患いおよそ2カ月間入院。約10キロほど体重が落ち、今もリハビリ中の身だ。ただ、周囲に迷惑をかけたくないと今回の会長職を引き受け、1万歩のウォーキングを欠かさずに体調を整える毎日を送る。高校時代、野球部で鍛えた負けず嫌いな心が身体を支えている。
昨年来、コロナの影響を受け、十分に活動できていないクラブを再稼働していきたい考えだ。
長く取り組んできた、ラオスの小児病棟や市内で活動する少年消防団への支援などを行っていく。「自身の会社でしっかり売上をあげ、社会に還元していきたい。それが人への優しさにつながると考えています」。豪快の裏にあるのが繊細さ。気遣いの人でもある。
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