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ダンボちゃん コロナ禍で普及進む 市オリジナルコンポスト

社会

掲載号:2021年7月8日号

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 コロナ禍のなか、多摩市オリジナルのダンボールコンポストを始める人が増えている。ダンボール箱に入れた土の微生物の力によって生ゴミを分解し、たい肥をつくるもので、普及を進める市民グループ「ダンボくらぶ」の江川美穂子さんは「昨年来、おうち時間が増えたことが一因と考えられる。若いママさんたちが始めている」と話している。

 ダンボールコンポストは、生ゴミを家庭内で手軽に処分できる取り組みとして2000年頃から全国的に広まり、多摩市では、2011年に専用のダンボールを用意し、生ゴミの分解力や消臭効果の高い土を使用するオリジナル版を構築。そのセットを「ダンボちゃん」と命名し、販売するようになった。

 市は普及を促すため、当初から補助金を付け、「ダンボちゃん」を半額で購入できるようにし、ダンボちゃんを活用してできたたい肥が必要ない場合は委託先のNPOが引き取る仕組みをつくるなど、「負担少なく始められる」ことを売りに周知してきた。

 市への半額補助の申請数をみると、16年度の17件から横ばいが続いた3年間を経て、ダンボちゃんの講習会などが増えた19年度に48件。そして、昨年度は79件と増加。「一概にコロナ禍の影響とは言えないものの、生活スタイルを見直した方が増えたことがダンボちゃんを始めるきっかけになっている可能性はある」と市ごみ対策課の担当者は話し、江川さんは「元々、60代以上の方が活用することが多かったが、最近は若いママたちがダンボちゃんの講習会に来てくれるようになった。広まってもらいたい」と笑顔をみせる。

「自家菜園」人気後押し

 更に、ベランダなどで自家菜園を始める人が増えていることがプラスに働いているようだ。昨年実施した講習会で江川さんが参加者に対してダンボールコンポストに興味をもった理由を尋ねると、「コロナ禍でおうち時間が増え、自家菜園を始めてみようと思った」と回答する人が少なくなかったといい、「元々は家庭内で生ゴミを処理できる方法として注目を集めたものだったが、最近は草花や野菜の育成に活用できるたい肥をつくりたいと始める人も増えているよう」と江川さん。そんな理由から今後も集合住宅が多い多摩ではダンボールコンポストが浸透していく可能性が高い、と期待を寄せる。

 市ごみ対策課の担当者は「ただ、まだまだ周知不足であることは間違いない。今後も講習会を実施するなどダンボちゃんが広まっていくようにしていきたい。ダンボちゃんを活用する家庭が増え、それが多摩の生ゴミ減量につながるようになれば」としている。
 

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