市民の有志で運営する園児や小学生で構成されるハンドボールクラブの代表を務める。経験者ということで誘われコーチを始めて10年が過ぎた。基本、ボランティア。チームの子どもたちが成長していくシーンに立ち会える喜びが原動力になってきたという。
当初は「勝つことが全て」と選手たちに厳しい練習を課してきた。が、一定の結果を残しつつも退会する子どもが続出。そんな時に大病を患い長期入院するなか「私は子どもたちのために何をしたかったのか」――と自問したことが今につながるという。出た答えがスポーツの楽しさを伝えることだったと。そして、それが子どもたちの成長につながるようにするのが自身の使命と気づいた。「心を込めてほめると子どもたちは大きく成長する。そんな指導をしていくと結果もついてきたんです」と振り返る。
元々が緻密な性格だ。今では長く従事してきた「保険屋さん」として培ったプレゼン力を子どもたちの前でも発揮。お客さんを喜ばせるのと同様に子どもたちを楽しませる。目指すはクラブの拡大という。スタッフを定着化し、多摩の子どもたちが育つ場を安定的に運営していけるようにしていきたい考えだ。54歳。夢が広がる毎日を過ごす。
多摩版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|