聖蹟の街から多摩を盛り上げよう――。そんな意気込みのもとメンバーが集まり立ちあがった「せいせきみらい活性化実行委員会」。発足してから7年目となる今年の夏前に2度目となるリーダー役を任された。
最初の大仕事になるはずだった今月予定されていた多摩川河川敷でのイベントは新型コロナの感染拡大を受け、昨年に続き延期に。ただ、来年の9月の開催までを充電期間として前を向くことを選んだ。「秋空に花火が打ちあがる催し。来年こそは、とメンバーで話し合っています」
畳職人。父親が開いた一ノ宮の店を継ぎ、多摩地域を中心に日々動きまわる。その仕事は丁寧で細かい。人に喜んでもらうことを原動力に、他の職人が嫌がるような地道な作業も嫌な顔を一切見せずに寡黙に取り組む毎日だ。現在、畳屋のある地区の商店会会長なども務めるが、リーダーとしても細やかな気配りを大切にする。「上の世代をたて、若い人たちの声を聞き、つないでいる感じですかね。ただ、言う時は言ってますよ」と笑う。
寡黙さが崩れるのが、お酒の席だ。「晩酌は欠かせない」と話す通りの「のんべえ」。飲み会では饒舌になり、より人間臭さを出すことに。これまで活性化実行委員会でも会議のあとは必ず飲み会を開き、メンバー間のつながりを深めてきた。だからこそ、コロナ禍の現在は「もどかしくて仕方がないです」
2度目の会長職はコロナの影響を受け未だ、十分な活動をスタートできずにいるが、昨年に続き、地域の清掃活動に取り組むなど、緊急事態宣言が明けた後には街の活気づくりに取り組んでいきたいと意気込んでいる。
「今後は大学生なども巻き込んでいきたい。卒業後も多摩で暮らしてくれるように街のファンにしていくつもり」。54歳。コロナ終息後のメンバーとの宴会を楽しみに会を再び、率いていく。
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