多摩大学(聖ヶ丘)の寺島実郎・学長監修の講座が7日、身近にある「小さな親切」に対して贈られる実行章を受けた。周辺住民にも学びの場を提供し、学生から高齢者まで多世代間の交流を生んできたことが地域活性につながったとされた。
この「小さな親切」実行章の贈呈は都内に本部を置く公益社団法人が1963年から行っている取り組みで、世の中の親切心を育てることを目的にしている。
寺島学長が進めてきたのは今年14年目に入った「寺島実郎監修リレー講座」(1期12回)。国際情勢から日本の立ち位置についてや、多摩地域の存在意義、豊かな長寿社会づくりをテーマにしたものなどをそれぞれの専門家を講師に招いて開かれてきた。今回は講座の受講者から推薦があり、選考のうえ受章に至ったという。
この講座に関わってきた同大学の経営情報学部教授である金美徳(きむみとく)さんは「学長の地域に貢献したいという強い思いがあってこそ開催されてきたもの。多摩にある大学としての使命感をもって取り組んできたことが評価されてうれしい」と頬を緩ませる。
貢献度高い
今回評価を受けたのが地域への貢献度の高さだ。講座を一般にも開放し、学びの場を周辺住民に提供してきたことが、「小さな親切」につながったとされた。また、講座が開かれることで一般から高齢者ら受講生と学生が交流する機会が生まれたことも評価対象になったという。
章を贈った「小さな親切」運動本部は「地域への貢献度が高い取り組みと考え、章を贈らせてもらった。当法人の副代表も受講しており内容が充実していると話している」と語っている。
ゼミ活動も
一方で当日は、同大学・梅澤佳子教授ゼミナールの活動にも「小さな親切」実行章が贈られた。学生と高齢者らが交流できる場を八王子の駅前につくり、催しなどを定期開催してきたことが評価されたといい、受章式では学生が活動を発表。対面することが難しいコロナ禍でも「お便り」を発行したり、オンラインイベントを開くなどしてきたという。
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