多摩市の市制施行10周年事業として永山北公園に埋設されたタイムカプセルが3日、掘り起こされた。会場には市の関係者のほか、タイムカプセルに思い出品を入れた当時の子どもたちなどが来場。市の50周年を記念する催しとなった。
今回のイベントで司会を務めたのが、聖ヶ丘中学校で英語を教える三浦摩利さん。実はカプセルが埋設された40年前の催しにも三浦さんは参加。市内を拠点とする児童合唱団「多摩ファミリーシンガーズ」の一員として仲間と共に歌声を披露したのだという。当時は小学6年生。「あまりその催しの記憶がないんですよね。その頃、市内で数多くのイベントで歌をうたわせてもらっていて他の催しと区別がつかなくて」と三浦さん。そして、「その時はアナウンサーになりたいと思っていました」と振り返る。
もう一人
当日はもう一人、40年前もタイムカプセルイベントに参加していた人が――。三浦さんが所属していたシンガーズを長年率いてきた高山佳子さんだ。今回はゲストとして催しに呼ばれ、「まさか、開封にも関われるとは思っていませんでした。摩利ちゃんともこの場で出会えてうれしいです」と微笑む高山さん。40年前はシンガーズの子どもたちを引率し、当日の催しの司会を務めたという。一方で、カプセルを開封した際は40年前の空気が周囲に広がっていくようだったと話し、「感動しました。カプセルから取り出したものはみんな綺麗でした。驚きましたね」と笑顔をみせる。
この催しでは新たに30年後に掘り起こす予定のカプセルも埋められた。今回も子どもたちの思い出品が詰められたが、高山さんは「今度開封される際も、きょうのように美しい空と色づき始めた木々のなかで行われますよう願うばかりです」と話している。
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