多摩市議会議長に就いた 飯島 文彦さん 和田在住 52歳
堅実に一歩一歩
○…市議2期目の途中、4月末に就任した。通例よりも早い議長席となったが、周囲にざわつきはない。これまでの堅実な仕事ぶり、必要とあれば臆せず意見する姿勢に信頼が集まる。市議26人の意見を集約して市に提案することを役割と話し、「会派に関係なくつながりが深いのが多摩市議会の良さ。ここまで1つにまとまっているところは珍しいのでは」と笑顔。意気込み過ぎず、マイペースで要職に臨む。
○…多摩第二小学校でPTA活動に加わったことが議員になるきっかけとなった。自身の母校で、現在大学受験を控える長男が通学していた時。子どもたちのための取り組みを進めるなか、発言力に限界を感じ、元々誘われていた市議への挑戦を決めた。中小企業の支援などを行う社会保険労務士の仕事と両立することになったが、いつの間にか議員活動中心に。地元愛が身体を動かしてきた。
○…長くライフワークとなっているのが、第二小に通う児童の父親らで構成されるおやじの会での活動だ。行事を手伝い催しを開くなど、仕事や年齢が異なる父親たちが一つになり、子どもたちを盛りあげる。会の決め事を「自分たちも楽しもう」とし、活動後に皆で一席設ける際はしっかりものの優等生の姿はなく、カラオケを披露する時も。自身の原点の場と認識している。
○…議会の活動をいかに市民へと伝えていくのかを課題の1つに挙げる。動画を活用するなど、新たな試みを始めているが「まだまだ」と首を傾げ、「残り1年の任期。その他のことも含め、一歩一歩前進させていければ」と力を込める。和田中学校の元生徒会長。数少なくなった地元出身の議員として街に活気を生んでいくことを誓う。
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