多摩市と日野市にまたがる丘陵地帯にある百草団地で9月13日、特殊詐欺防犯教室が行われた。主催はURコミュニティで、協力は警視庁多摩中央警察署。
当日は地域住民など約20人が参加した。参加者は特殊詐欺の被害から身を守るための対策として、東京都から派遣された劇団による被害防止の寸劇を鑑賞した。オレオレ詐欺や預貯金詐欺、還付金詐欺などを犯人役の劇団員が金を奪おうと仕掛けるが、被害者役の親子が詐欺の手口に気づき、ことごとく被害を防ぐといった劇が繰り広げられた。
詐欺を見抜くポイントや犯人の空回りを劇団員が時にはコミカルに演ずることで、参加者は笑いながら詐欺の展開を学んでいた。
寸劇が終わった後は、多摩中央警察署生活安全課の職員による講話が行われ、参加者は真剣な表情で話に耳を傾けていた。管理する団地で定期的に特殊詐欺防犯教室を開いているというURコミュニティの担当者は「地域住民のみなさまの安全のためになれば」と話していた。