多摩商工会議所(伊野弘明会頭)の「新年賀詞交歓会」が1月7日、京王聖蹟桜ヶ丘SCアウラホールで開催された。市内の財界人が数多く会場を訪れ、平成最後の年となる新年の幕開けを祝った。伊野会頭は「地域経済発展のために、猪突猛進で各種事業に取り組んでいきたい」と新年の抱負を語った。
多摩商工会議所は、1970年に商工会として発足し、96年に商工会議所に移行して以来、特定の業種や産業に限定されず、また企業の大小を問わず、市内の商工業の発展を支援している総合経済団体だ。
賀詞交歓会も毎年、新春の恒例行事として行われており、今年も会員企業をはじめ、数多くの来賓が出席。冒頭、昨年10月の臨時総会で会頭に就任した伊野氏が登壇し挨拶した。「まだまだ若輩ではございますが、目の前のことに最善を尽くし多摩商工会議所、地域経済の振興のために粉骨砕身の思いで努めて参りますので、皆様方のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」と新会頭としての抱負を語った。
また、日本全体が穏やかな景気拡大と言われている中で、地域経済を担う中小企業を取り巻く環境は厳しいとし、今年10月に引き上げが予定されている消費税率などについてふれ、「多摩商工会議所として、企業の持続可能な経営と生産性向上のための支援を強化して参ります。特に消費税率引き上げの時に導入される軽減税率制度の対応について、相談会や説明会を開催し、事業者への支援を取り組んで参ります。経営者の高齢化や後継者不在による廃業が増加している中、企業承継の知恵にも取り組んで参ります」と述べた。
続いて、今後の商工会議所の果たす役割について言及し「日本経済の99・7%を占めている中小企業が元気に活躍できることが地域経済の活性化になり、ひいては日本経済の景気拡大につながっていくと思います。その意味でも地域経済団体である多摩商工会議所の使命は重大であり、本年も強力に事業を推進して参ります。今年は平成最後の年であり、また新しい時代の幕開けの年であります。亥年でありますので、地域経済の発展のために、猪突猛進で各種事業に取り組んでいく所存でございます」と今年1年の取り組み、意気込みを語った。
阿部市長「活力ある街に」
また来賓として出席し、登壇した阿部裕行多摩市長は「新会頭の伊野会頭から多摩商工会議所、『伊野丸』の船出に相応しい力強い挨拶をいただきました」と挨拶。続けて、東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技ロードレースのプレ大会が今年7月に開催されることや、受動喫煙防止条例の策定、健幸都市の実現に向けての取り組みなどに言及し「商工会議所をはじめ、企業の皆様方には、地域貢献や社会貢献など、いろいろな形でお力をいただいていますが、多摩の街をさらに元気に、活力のある街にしていけるようにお力をいただければ」と述べた。
その後、岩永久佳多摩市議会議長の挨拶、伊野会頭と阿部市長による鏡開きが行われ、坂田忠孝前会頭の発声で乾杯。出席者が交流を深めた。また特別講演として、世界で活躍する藤山大樹氏によって、国の無形文化財にも指定されている日本伝統のマジック「手妻・我妻」が披露され、盛況のうちに会は幕を閉じた。
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