「第38回せいせき桜まつり」のプレ企画となるシンポジウム「3・11後を語る会」が4月6日、関戸公民館大会議室で開催された。
東日本大震災以降、復興支援活動を行ってきたせいせき桜まつり実行委員会と、桜ヶ丘商店会連合会。今回は「震災から8年、浪江町の現状と課題」をテーマに、同シンポジウムを企画。プレゼンターとして浪江町の佐藤良樹副町長、浪江町商工会の前会長原田雄一氏、浪江焼麺太国の鈴木昭孝氏、阿部裕行多摩市長が参加。同商連の平清太郎会長がファシリテーター役を務めた。
佐藤副町長は、現在の浪江町について、帰還人口は原発事故前の約5%といまだ進んでいないことなどを報告。明るい話題として、7月にイオンがオープンすること、なみえ創成小中学校が開校したことを挙げ「まちに子どもたちの響くことは復興の第一歩」などと話した。
原田氏は、復興はまだできていないと言及。「なんで浪江がバラバラになったか。それを検証する時期。まとまって生活することがどういうことか考えてほしい」と投げかけ、つながりについて説いた。
鈴木氏は、自身や今浪江で取り組まれている経済、産業的な試みについて話し、阿部市長はなぜ浪江に原発ができたのかなど政治的背景などを紹介しつつ「今問われているのは、リスクがあるものに共存するのか、リスクがないものと一緒に生活していくのか。消費者がみて考えていかなければ」と語った。
結びに、平会長は「このつながりを今後も大事にしていきたい。この8年のあゆみは両町ともに大事にしていていただいて、行政には民間の活動をぜひ育てていってほしい。この活動をこれからも継続していきたい」と話した。
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