大和市 被災地へ積極支援 支援物資を市民から募集
大和市では東日本大震災被災地支援のために、市民から10品目の支援物資の募集を開始した。31日(木)まで大和スポーツセンター陸上競技場雨天練習場で受け付ける。また、22日には市職員が岩手県に物資を搬送。宮城県で人命捜索を行ってきた消防職員が活動報告を行った。
日用品10品目
今回の物資募集は、市民から数多く市役所に届いた「何か協力できることはないのか」との申し出に応える形で始まったもの。20日に災害対策本部の会議で発案され、その場で22日から実施することが決定された。
募集するのは被災地のニーズをふまえた日用品。新品および未使用品に限られている。
募集品目はタオル、トイレットペーパー、紙おむつ(大人用・子供用)、生理用品、マスク、ウェットティッシュ、ラップ、せっけん、ごみ袋、ボールペンの10品目。集まった物資は集積状況により、複数回に分散させるなどしてトラックで被災地に送る。
募集2日目の23日には、市のホームページやFMやまとで支援活動を知った市民が午前中だけで126人来場。市の総務部職員12人が大量の支援物資の仕分けにあたった。
受け付け時間は9時から15時まで。
医師と物資を派遣
22日には、特産品の提供などを通じ大和市とつながりの深い岩手県陸前高田市に、市立病院の医師1人と看護師2人、市職員7人を派遣した。紙おむつ約1600枚やタオル約1千枚、トイレットペーパー約1千個の物資を届けるほか、医師らは現地での医療支援にも携わる。活動は明日26日までを予定している。
見た事がない景色
また、緊急消防援助隊として宮城県に派遣され、人命捜索にあたっていた大和消防署の職員が22日、大木市長に現地での活動報告を行った。
宮城県に派遣されていたのは第一次から第三次隊までの26人。各隊の隊長から報告を受けた大木市長は「大和消防署の署員が果敢に現場に向かう姿をみて、多くの市民が元気づけられた」と感謝の言葉を送った。
第一次派遣隊として仙台市宮城野地区で人命捜索にあたった山口力部隊長は現地の様子を「住宅街だった場所が広場のようだった。過去に見たことがない景色だった」と振り返った。
連日、余震と津波警報が出される度に避難をしながら捜索したこと、現地の消防署員の中には自分の身内の安否確認が出来ないまま、休みなく出動し続けている人がいることにもふれ、「現地では今も必死の活動が続いている。被災者の方をはじめ、消防署員も体調を崩さないように祈っている。私たちにできることがあればサポートを続けていきたい」と語った。
消防では現在、福島県にも派遣隊を送っている。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>