◆市立全校にラジオ寄贈◆
コミュニティ放送局FMやまと(77・7MHz)」を運営する大和ラジオ放送(株)が4日、大和市立の全小中学校に携帯型ポータブルラジオを寄贈した=写真。
FMやまとは、3月11日14時46分に大和市内でも震度5弱の揺れを観測した東日本大震災の発生直後から、県内コミュニティFMとしては最長となる連続113時間の防災放送を通じ、大和市内の災害情報や計画停電の実施情報などを提供してきた。
この日、寄贈したラジオは市内全校の校長に手渡され、各学校に設置された。
◆災害受け新年度方針◆
大和市教育委員会(滝澤正教育長)は4日、小中学校の校長を集め、東日本大震災に伴う新年度の基本方針を伝え、保護者に周知するよう伝えた。
市教委が学校長に伝えた方針は次の8つ。
【1】4月以降の授業は原則、通常の時間割、災害や計画停電の情報収集に「FMやまと」が受信できるポータブルラジオを設置、活用する、【2】修学旅行などの校外行事は計画の通りの実施を基本とする、【3】学校給食は市内一斉に主食の米飯をパンに変更、牛乳は提供、一部の単独調理校と中部学校給食共同調理場の受け入れ校(草柳小、深見小、桜丘小、柳橋小、南林間小、大和東小、引地台小、光丘中、鶴間中、南林間中)で計画停電が実施される予定となった場合はパンと牛乳のみとなる、【4】計画停電実施の際の通学路での安全確保のための協力要請、【5】飲料水の水筒持参を可とする、【6】震度5弱以上の地震発生時は全小中学校の児童生徒を保護者引き渡しとする(代理人可)、【7】原発事故に伴う放射線量は通常の基準値内、今後は国や県からの指示に従う、【8】防災関連の情報はテレビのほか「やまとPSメール」や「FMやまと」などで随時確認‐。
◆19人が転入届◆
東日本大震災の影響で大和市内に避難し、各地域の小中学校に転入した児童生徒は3月31日現在で19人にのぼることが本紙の取材でわかった。
大和市教育委員会によると、今後も被災地から避難してきた児童生徒を受け入れる方針。被災により不安を感じている転入生がいる場合は青少年相談室などの関係機関と連携してケアにあたる。教科書は無償提供し、教材や学習道具も可能な範囲で提供するという。
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