大和市主催の「緑のカーテンつくり方教室」が4日、大和市自然観察センター・しらかしのいえで開催され、市民ら34世帯48人が参加した。節電志向からか、この教室には100世帯を超える応募があったという。
市担当者「予想外の応募」
ツル性の植物を育てて建物の窓際を覆う「緑のカーテン」は、窓から室内への直射日光を遮り、室内の温度上昇を抑える自然のカーテン。葉には水分蒸散の作用があるため、緑が少ない都市部の気温が上昇するヒートアイランド現象の緩和にも役立つとされている。
この効果に着目した大和市では、平成19年度に市役所本庁舎と林間学習センターで緑のカーテンを試行。最大で11・5度の温度差を確認し、翌平成20年度には市立小中学校にも普及拡大させ、22年度からは各家庭への普及を促進するために、一般向けの作り方教室も開催している。
こうしたなか今年は、東日本大震災の影響により夏場の電力不足が予想され、節電対策として改めて緑のカーテンが注目されている。 大和市みどり公園課によると、5月に教室の参加者募集を開始したところ定員30世帯に対し100世帯を超える応募があり、定員枠を急きょ増やして実施したという。
教室では、はじめに大和市グリーンアップセンター「みどりの相談員」の石田重雄さん(76歳)がゴーヤの栽培方法を参加者に説明。用土の作り方や種のまき方、管理方法など作業手順を紹介すると、参加者たちが熱心にメモを取る姿も。 会場の外では、市の職員があらかじめ手作りで準備したネットを使い設置方法を実演。参加者も一緒に作業しながら、建物1階から2階にかけてネットを設置した。教室では、自宅で実践してもらおうと参加者全員にゴーヤの苗とネット、ロープが配布された。
参加した、つきみ野の会社員、白石純也さん(47歳)は「以前から興味を持っていた。自己流では分からないことを教えてもらい勉強になった。もらった苗でリビングの前に緑のカーテンを作りたい」と話していた。
市の担当者は「予想外の反響に驚いた。来年はもう少し多くの方に知ってもらえるよう工夫したい」と話していた。
緑のカーテンに適した植物はヘチマやゴーヤ、ヒョウタンなど。種蒔きは4月から5月下旬が最適だが、アサガオやキュウリ、ヒマワリなどならこれからでも間に合うという。
|
|
<PR>
大和版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>