全国大会に出場する「南林間ハンドボールクラブ」の団長を務める 小川 重和さん 南林間在住 43歳
指導者って、幸せだよ
○…南林間中学校ハンドボール部の外部指導員を務めるかたわら、3年前に小学生を対象にしたクラブチーム「南林間ハンドボールクラブ」を設立。男女あわせて6人でスタートしたクラブを、わずかな期間で全国大会へ導いた。「練習も満足にできなかった当初の頃から比べると、子ども達が良く成長してくれた。本当にみんな可愛くて仕方ない」。真っ黒に焼けた顔に、満面の笑みが浮かぶ。
○…生まれも育ちも南林間。中学校時代にハンドボールの魅力にふれ、高校まで競技を続けた。その後は一時離れたものの、母校から声がかかり、18年にわたり外部指導員を務めている。3年前には女子を、昨年は男子を全国大会に導いた。しかし、どちらも初戦で涙を飲んだという。「全国の強豪との差は、基礎の充実度と経験の深さ」。その実感から、競技人口を広げるためにクラブチームの設立に奔走。子ども達に競技にふれてもらえる機会を増やしている。「マイナースポーツだけど、俺はハンドボールが大好きなんだよ。その魅力を教えたいんだ」。
○…中学校の部活はほぼ毎日。クラブの活動は金曜日の夜と日曜日。それを牛乳配達業を営みながら続けている。毎晩、11時頃に就寝して朝2時に起床する生活。「休み?あるわけねーじゃん」。豪快に笑う姿からは、疲れた様子は微塵も感じられない。「同世代ならゴルフとかを趣味にするんだろうけどさ。身体を動かせて、子ども達の成長が見られる。これ以上の趣味はないよ。最高だね」。
○…以前は『勝利至上主義』。練習でも試合でも、怒鳴り声を上げる姿は当たり前だった。ただ、最近では「勝つことは大事だけどそれが100%の目的じゃない。子ども達の将来に役立つような、モラルや常識を教えていきたい」と変化してきたという。「これまでの教え子たちが自分を成長させてくれたとも言える。まあ、歳をとっただけかもな」と苦笑を浮かべた。
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