大和版 掲載号:2011年10月21日号
  • googleplus
  • LINE

被災地へ「ちゃんちゃんこ」の寄付を企画した 平原 久子さん 林間在住 68歳

「余生」は誰かのために

 ○…これから冬を迎える被災地に暖かい「ちゃんちゃんこ」を送りたい―、その思いを形にするため、自らが主宰する和裁教室の生徒8人と共に活動をスタート。仕事や家事の合間に皆でチクチクと縫い続け、5カ月をかけて目標の50着を完成させた。「ちゃんちゃんこは軽くて暖かくて、動きやすい。ぜひ被災地の方に使ってもらいたい」。喜んでもらう姿を思い浮かべ、にっこりと微笑む。

 ○…小学6年の時、「心臓弁膜症」という大病を患った。卒業は出来たものの、進学した中学校でも運動のできないもどかしさ、勉強についていけない悔しさから休みがちに。家の中で本に没頭する日々が続いた。「世の中を斜に構えて見るようになったのは、この時の影響」と苦笑を浮かべる。家の農業を手伝うこともままならず、両親を恨んだこともあった。「このままでは就職も結婚も出来ない」。実は和裁は、自分が生きていくための苦渋の選択だったという。それが今、多くの人の心と身体を温めるために活かされている。

 ○…43年前に、見合いで望外の結婚。3人の子宝にも恵まれた。自らが病気がちだったこともあり、食へのこだわりから35年前にコープかながわの組合員に。その後、平和運動などにも従事するうち、「コープ狂」と名乗るほど活動に没頭。現在もエリアコーディネーターとして、地域における食の安全や災害対策などにも奔走する。ただ、熱中するあまり家事がおろそかになることも。「外での活動もいいけど、家の中でも活動して」と、子ども達には嫌味を言われてしまうとか。

 ○…病気によって結婚も育児も人との出会いも諦めていた青春時代。それが、気付けばその全てを手に入れた。だからこそ、今の人生を『余生』と言い切る。「40歳まで生きられるか分からないと言われながら、ここまで来られた。誰かのために生きなきゃ申し訳なくて」。その表情には一片の悔いも見当たらない。
 

3/23家族葬の個別相談会

知っておきたい最近の葬儀についてご説明いたします

http://www.sougi-itabashi.co.jp

<PR>

大和版の人物風土記最新6件

牛山 保さん

神奈川県央小売酒販組合 大和支部の支部長に就任した

牛山 保さん

3月16日号

阿座上 広希さん

大和リハビリテーション連絡会の会長を務める

阿座上 広希さん

3月9日号

宗柳 美友紀さん(本名:野口 美友紀)

日本舞踊「宗柳流みゆき会」の20周年記念大会を2月25日にシリウスで行う

宗柳 美友紀さん(本名:野口 美友紀)

2月23日号

加藤 太一さん

認知症になっても安心して暮らせる街づくりをPRする「RUN伴+やまと」の実行委員長を務める

加藤 太一さん

2月16日号

大内 一範さん

発足式を終え、活動をスタートさせた大和市消防ドローン隊の初代隊長を務める

大内 一範さん

2月9日号

佐藤 和彦さん

新日本フィルハーモニー交響楽団の首席チューバ奏者を務める

佐藤 和彦さん

2月2日号

大和版の関連リンク

あっとほーむデスク

大和版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

郷土民家園でツィター

郷土民家園でツィター

3月21日 河野直人さん出演

3月21日

大和版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2018年3月16日号

お問い合わせ

外部リンク