大和市のコミュニティサイクル社会実験の利用登録が開始から1ヵ月で435件と好調だ。健康志向や環境への配慮から自転車の利用が見直されるなか、放置自転車をレンタルする取り組みに注目した。
放置自転車を活用した「コミュニティサイクル」は、大和市が10月1日から11月30日までの2カ月間で実施する社会実験。市は2ヵ月で500件の登録を見込んでいたが、複数の拠点で自転車が無料で借りられ、どこでも返却できる手軽さが受けたのか利用者が後を絶たない。
市では今回の社会実験に際し、サイクルポートと呼ばれる受付場所を市内4カ所(大和市役所前、大和駅前、大和市中央のシルバー人材センター前、鶴間駅前)に設置。大和駅前以外の3カ所で自転車を貸し出し、返却も受け付けている。
利用対象は高校生以上で、運転免許証や保険証を持参すれば、1回4時間まで無料でレンタルできる。受付は9時から16時で、利用は17時まで。
返却時のアンケート調査が今後の本格導入に向けた検討材料になるが本格導入のめどはたっていない。
警察庁の通達
市街地での自転車貸しは、二酸化炭素の排出削減や、健康づくり、市街地に訪れた人の回遊性を高める経済効果などが期待できる。その一方で、利用者の交通マナーや自転車通行帯の整備、夏場や冬場の利用者減など未知数の要素も数多く含んでいる。
そうしたなか警察庁は10月25日に、自転車は「車両」とする従来の考え方について、対策を強化する通達を各都道府県警察に出した。
これにより各都道府県警察は自治体などと連携し、車道の左側などに自転車の通行帯確保を検討することになる。
大和市でも、大和警察署や神奈川県警と連携した道路整備の検討や実際の整備が始まると見られ、こうしたなか市は、一見相反する「コミュニティサイクル」の導入を検討していくことになりそうだ。
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