グリーンアップセンターで作品展を開催する『押し葉絵風の会』の代表を務める 落合 昌子さん 67歳
ゆっくりと楽しく
○…16日からグリーンアップセンターで作品展を行う。花ではなく葉や枝、樹皮などを用いて絵を描く押し葉絵。植物の特徴を生かし、冬の木立、鳥などを表現していく。「種類や方法によっては乾燥させても緑のままだったり、渋い茶色や真っ黒になるものも。一つひとつの違いをうまく貼り合わせるのが面白いんです」と目を輝かせる。
○…20年前に先輩に勧められ「歳をとる前に趣味を作りたいな」と「なんとなく」この世界に足を踏み入れた。身近な葉を使い、思うままに絵を描く手軽さと面白さにすぐにのめり込んだ。15年ほど前、先生の引退を機に「このまま終わるのは寂しい」と『風の会』を発足。グリーンアップセンター開館後の初の展示を行ったのも実は同会。以来、年に一度の作品展を開いている。「今では外を歩くたびに良い葉っぱや題材がないかとキョロキョロしてしまうほど」。
○…東京生まれ。現在は座間市で夫と息子、猫6匹と暮らしている。栄養士を目指して入学した短大ではマーマレードなどを作る農産加工部と織物などをするホームスパン部に所属。「大学内で飼われていた羊の毛を紡いで糸にしたり、植物で染色したり…ちょっと変わっているけれど面白い学生生活でしたね」と笑う。卒業後は目標だった栄養士にまり、富士山が見える静岡の学校に勤めていた。望遠鏡を使って登山の様子を覗いたり、赤富士を見たりして楽しんでいたという。数年で栄養士の仕事を辞め、結婚。「栄養士だったのに、家では深く考えずに作っちゃってるんですけどね」と苦笑い。
○…今回は普段のそれぞれの作品のほかに、仲間の発案で江戸の女性を題材にした作品も展示される。仲間が高齢になってきていることもあり、月に一度の交流を大切に、ゆっくりと楽しくをモットーに活動している。新たな作品のための”絵の具”を探しに今日も歩み出す。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>