市議会のホームページで検討委員会の会議録も公開されている
大和市議会で今年２月に、議会のあり方などを決める議会基本条例の検討協議会が発足した。全会派から総勢10人の議員が集まり、年度内をめどに条例案づくりを進める。
議会基本条例は、議会のあり方や運営方法、議員の責務などを議会が独自にルール化する条例として、全国で２５０を超える議会で制定されている。
大和市では自治基本条例の制定過程だった２００６年に、当時の土屋侯保市長が初めて先進自治体の例を挙げて議会基本条例を紹介した。市議会では翌07年に当時の議会運営委員会が先進自治体の議会を視察し、同年12月から08年夏まで設置された「議会改革検討協議会」（木村賢一会長・当時）で条例制定に向けた検討組織を議会内に立ち上げることが確認されていた。
その後改選した議会では今年２月、各会派から選ばれた委員10人による議会基本条例検討協議会を設置。河崎民子市議（ネット・２期）が会長に就任した。
本紙の取材に河崎会長は「条例づくりが目的ではない。議会改革による市民福祉の向上を目指して条例を制定する。実際の運用までを視野に入れて議論するが、できるだけ早い段階で市民の皆さまから意見をお聴きし、条例の成文化に反映させていきたい」と、意気込む。
具体案１００項目
２月から３月定例会を挟み、５月17日までに計５回にわたり検討委員会の会議が開かれた。各委員から寄せられた条例の要素案は延べ１００項目にのぼるが、これらを整理し、ひとつずつ全員で議論している。
主な中身は「議会の情報公開」「陳情・請願提出者からの意見聴取」「議員間討論」「立法機能の充実」などで「災害時の議員の振る舞い」や「通年議会」「行政への反問権付与」で、定例会の常任委員会を出前開催する案もある。
今後も項目ごとに議論を進め、年内をめどに条例案を成文化させ、市民への説明会やパブリックコメントも実施する予定だという。
検討協議会委員は次の通り＝敬称略。河崎民子（会長）、中村一夫（副会長）、二見健介、井上貢、山田己智恵、窪純、古谷田力、赤嶺太一、山本光宏、大波修二-。
|
|
|
＜PR＞
大和版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
＜PR＞
