大和市は3日、大和駅東側第4地区再開発事業地に整備する公益施設の管理方針などを示す基本計画案をまとめ、意見公募手続きを開始した。3年後の2015年3月の完成に向けて、事業が粛々と進んでいる。
市が公募を始めたのは、「大和駅東側第4地区公益施設管理運営基本計画案」への市民からの意見。
「第4地区公益施設」は、大和天満宮周辺に建設される再開発ビル内につくられる複合施設で、芸術文化ホール、中央図書館、生涯学習センター、子育て支援施設、市民連絡所などが入る大型公共施設となる。
計画では、地元の再開発組合(蒲生文衛理事長)が既存建物を解体して整地し、そこに再開発ビルを建設。大和市が公共施設部分を買い取る方針。公共施設は、今年2月に市が策定した施設整備基本計画に基づいて建設される。
管理運営の計画案で市は、この施設を「ひとつの施設」と位置付け、芸術文化ホールと図書館、学習センター、子育て支援施設といった各分野の専門企業などが指定管理共同体をつくり、施設全体を管理運営する案を示している。
市が現時点で推定している整備費は約109億円(施設分74億円)だが、年内に施工業者が示す基本設計のなかで全体の整備費が積算され、市が必要な財政措置を盛り込んだ予算案を議会に上程、審議される。
市文化振興課では、管理運営基本計画を11月上旬に策定し、来年6月をめどに議会に上程する施設設置のための条例案などが可決されれば、2014年3月にも指定管理者を決定。その後1年かけて指定管理共同体と開業準備を進める。
建物工事は地権者などの権利変換手続きを経て、来年夏以降にも始まる予定。
開設準備室を新設
第4地区再開発事業地への複合公益施設整備を円滑に進めるため、大和市は10月1日に「文化創造拠点開設準備室」を文化スポーツ部内に設置する。
同準備室には室長以下、係長1人と担当職員2人を充てる。関連人事を同日に発令する。
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