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内 科 マイコプラズマ感染症とは 取材協力/前川内科クリニック
最近、ニュースなどで耳にする「マイコプラズマ感染症」。そこで市内鶴間の「前川内科クリニック」で、消化器内科専門医の前川公男院長に話を聞いた。
-マイコプラズマとはどのようなものですか
マイコプラズマは、マイコプラズマ・ニューモニアエという名前の病原体で、通常の細菌とウイルスの中間の大きさと性質を持っています。潜伏期は2〜3週間程度といわれ、マイコプラズマ感染症の人と接触してもすぐに症状が出る訳ではありません。また、最近では変化もありますが、オリンピックの年に流行すると言われ、今年も流行の兆しが出ています。
―主な症状は
発熱で発症し、1〜2日遅れて咳が出て強まっていく、というのが典型的な経過です。夜間や早朝に発作性の咳が強くなる傾向もあります。頭痛、全身倦怠感、咽頭痛を伴うことも多く、初期には「かぜ」と診断されることも多いです。
-どのような人に多いのですか
5〜14歳の年齢に多いといわれていますが、実際には成人にも乳幼児にも感染します。飛沫感染が主となるため、学校などの閉鎖環境で広がりやすく、誰かがマイコプラズマに感染すると家族中にうつってしまいます。初秋から冬にかけて多くなりますが、春から夏にかけても発症します。
-どんな時にマイコプラズマ感染を疑えば?
【1】家族内にマイコプラズマ感染症の人がいる場合【2】保育園や幼稚園、学校でマイコプラズマ感染症が流行している場合【3】長期間せきが続く場合【4】セフェム系抗生物質を使用しても発熱や咳がなかなか治らない場合には、あらためて検査を受けた方がいいでしょう。
-検査の方法とは
マイコプラズマ感染は、血液検査で確認できます。また、胸部レントゲンを併用すれば、陰影によりマイコプラズマ肺炎かどうかを予測することができます。
-ほかに注意点は
合併症として肺炎だけでなく、脳炎や髄膜炎、ギランバレー症候群など、神経系の症状が出ることもあります。また、発疹や中耳炎が合併することもあります。
-治療方法は
マクロライド系の抗生物質が有効とされています。
入院して治療を行うこともありますが、ある程度元気なら肺炎であっても、たいてい外来で治療することが可能です。気になる場合は早めに医療機関での診察をおすすめしています。
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