防災意識の向上と顔が見える関係づくりを目的に、下福田南部第三自治会(小泉二三夫会長・335世帯)が、20日に福田公園で「防災ふれあいまつり」を開催した。これは、自治会内の自主防災会が主催したもので、会員の住民ら約200人が楽しみながら訓練に参加した。
今年で3回目となったこの催しは、前自治会長で一昨年に他界した渡辺恒徳さんの遺志を継いで始まった地域の行事。「地域の住民が顔見知りになることが防災の第一歩」と、単なる防災訓練ではなく、焼きそばや豚汁、綿菓子などの屋台を設けて楽しめるイベントにしたことが特徴で、地域の子どもたちも数多く参加している。
今年は自主防災会のメンバーが講師も担当した。動きごとにグループ分けされた「避難誘導」「設営」「要援護者支援」「給食給水」「救出救援」「情報」「消火」の7班の班長が、それぞれ独自に勉強した成果を発表。毛布を使った簡易担架の作り方や消火器の使用方法、一時避難場所の確認、緊急災害ダイヤルの使い方などを説明した。また、バケツリレーや消火訓練も行われ、子ども達も積極的に参加した。
同自治会では地域の民生・児童委員が要援護者支援班に組み込まれており、地域内の単身高齢者の住まいもすべて把握しているという。
小泉会長は「災害直後は、行政の力が届くまで自分達だけで過ごすことになる。だからこそ、地域全体で共通認識を持っておくことが大事」と話し、自主防災会の関水保会長も「退職後の男性が数多く参加しているのが、当自主防災会の強み。地域全体で意識を高めて、災害時の犠牲者ゼロを目指したい」と話している。
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