大和市が今年度、市役所本庁舎前の正面玄関周辺を「災害対策」の一環として約5600万円かけて改修することがこのほどわかった。関連予算はすでに一般会計予算に計上していて、来年3月までの完成を目指している。
市管財課によると市が改修・整備するのは、本庁舎の正面玄関に斜めにアプローチする歩行者用通路とその周辺。
既設の歩行者用通路は「傾斜が急」だとして全体の傾斜が緩やかになるよう改修する。さらに歩行者用通路の南側(写真=右奥)にある自動交付機ブースを他の場所に移設し、幅約10mの階段状の通路を新たに設けるという。
また、通路北側(写真=左の生垣奥)からイオン側の自転車置き場付近までの雑木林には、災害時に使用できる、かまど付ベンチを複数設置。災害用トイレも設けることにしている。
この整備事業にともなう予算は設計費310万円、工事費5290万円のあわせて5600万円。
財源の内訳は一般財源が1800万円、国からの交付金が3800万円。
市では今年度、「災害対策の充実」として一般会計予算に総額1億3934万円を計上。市庁舎改修のほかにも衛星携帯電話の配備や消防資機材の整備、防災マップの全戸配布などに取り組んでいる。
今回の市庁舎改修について市は「大規模災害時には帰宅困難者が市役所の前の通りを通行する。庁舎を開放しなくてもトイレが使え、簡単な煮炊きができるような機能を備える」、「啓発の意味も込めた整備として位置付けている」などと説明している。
関連予算は、今年3月6日開かれた市議会総務常任委員会で審査されたが、委員からの意見や要望はなかった。
階段状の通路は、昨年の台風で倒れた桜の木があった場所に設置する。一連の整備では樹木は原則として伐採せず、現状を活かした工事になるという。
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