2月27日から展示会を開く風景画サークル「小さな旅のスケッチクラブ」会長 川端 昌昭さん 下鶴間在住 78歳
続ける極意は”お気楽”
○…小さな旅を通して気軽にスケッチを楽しみ、会員の親睦を図ることを目的に平成16年に結成された風景画サークルの会長を務める。会員は常に30人前後。来週27日から渋谷学習センターで16回目となる展示会を開く。逗子マリーナや元町公園など神奈川県内を中心に、年間10回のスケッチ旅行と年2回の展示会が主な事業。「技術的なことを学ぶより、楽しむことが大前提。ただ、会員の腕前はなかなかですからお楽しみに」と笑顔を見せる。
○…東京、向島の出身。父の仕事の関係で3歳の時に中国に渡り、終戦に合わせて帰国。福井県で青春時代を過ごした。大学を卒業するとタイヤ設計の仕事に就き、30カ国以上に出張した。中でも中東が中心で、シリアやリビアなどにも数多く足を運んだという。クエートでは時限爆弾騒ぎに巻き込まれたことも。「全然、日本と連絡が取れなくてね。何とかドイツに避難できた時はほっとしました」。退職した後に、余暇を楽しもうと始めたのが絵画。「子どもの頃に『絵がうまい』と褒められた記憶があって。それで始めちゃった」と苦笑する。
○…2人の子どもも独立し、現在は奥様と2人暮らし。絵画は共通の趣味で、同じ会で活動する仲間でもある。ただ、身近すぎるため、お互いの絵に対する批評が厳しくなってしまうのが難点とか。「まあ、俺の方がまだまだ上手いけどね」と笑う。趣味が高じて、今では家の2部屋がイーゼル部屋になっているとか。
○…会長になって10年近い。4月には後進へ道を譲る予定だ。「会長をやっていると、一番絵が上手いと誤解されちゃうから困っていた」と冗談めかして笑う。ただ、今後も顧問として、会を見守り続けるつもりでいる。「もともと絵心のある人なんていない。とにかく描いてみることが大事。そういう意味では、このサークルは入りやすいと思います」と最後はPRで締めくくった。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>