国内最高峰の盆栽展といわれる「国風盆栽展」がこのほど、東京都美術館で開かれ、常泉寺(大和市福田)の青蔭文雄住職が所蔵する黒松が最高賞にあたる国風賞を受賞した。青蔭住職の国風賞受賞は4年前の山椿に続く二度目。
国風盆栽展は、今年が87回目の開催。主催する日本盆栽協会の初代会長は吉田茂元首相。今年は204席の盆栽が展示され、全6席が国風賞を受賞した。
青蔭住職が出品した黒松の「明月」は、樹齢250〜300年の黒松。三河黒松の産地として知られる愛知県岡崎市に江戸時代から続く花火師の稲垣家に継承され、1977年には双幹樹として国風展に出品された銘樹。
戦前から戦後は故・稲垣三郎氏が所蔵し、三郎氏の没後に娘の理栄子氏が引き継いだ。30年ほど前に片方の幹が枯れて単幹樹となり、理栄子氏の没後、かつての樹勢が衰えるなか同市内の大樹園にわたり、秦野市の宝樹園を経て07年に住職が譲り受けた。
青蔭住職は「稲垣家での愛培の日々があればこその受賞。先人とともに喜びを分かち合いたい」と話している。
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