大和市は28日、市議会6月定例会に提案する2013年度一般会計補正予算案に、古くなった学校給食の調理器具を買い替えるための予算5415万5千円を計上したことを明らかにした。
この予算は今年4月17日に文ヶ岡小、24日に柳橋小で起こった学校給食への異物混入事故と、5月8日の部品混入騒ぎを受けて市が対応したもの。
いずれの給食も共同調理場で作られたもので、古くなった調理器具からの部品落下が原因だった。
市教委は三度目の騒ぎのあと調理業業者名を公表して事態の収束を図ったが、本紙の取材で、【1】調理器具はすべて市の責任で管理している行政財産であり、【2】古くなった器具類の更新予算を2カ年度にわたり凍結していたこと、【3】三度目の騒ぎでは、調理業者とは別の業者が点検修理したばかりの器具から部品が欠落していたことが分かった。
5415万5千円の予算は、北・中・南部の3カ所の共同調理場で老朽化しているスチームコンベクションオーブン7台をはじめ、野菜切り器、皮むき器、フードミキサー、缶切り器など9種類30台の買い替えと設置工事の費用だという。
補正予算について市保健給食課は「刃物など危険度の高いものや大型器具を優先した」と説明している。
この費用を盛り込んだ総額3億9千万円の2013年度補正予算案は、6月3日に開会する市議会定例会に市長が上程。6月4日からの各常任委員会で分割審査されたあと、最終日25日の本会議で委員長報告され、採決される予定。
調理器具に関連する予算は、6月5日の文教市民経済常任委員会(平田純治委員長)で審査される。
市教委では「補正予算案の議決を得たうえで7月末に入札を実施し、8月中旬から順次、調理器具を更新していきたい」としている。
5月29日に初めて取材に応じた滝澤正教育長は「(3度の事故は)あってはならないこと。子どもたちや保護者に深くお詫びをしたい」などと述べ、自らの責任について「(引責は)今のところ考えていない。処分は教育委員会に諮りたい」と話した。
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