大和版 掲載号:2013年10月18日号
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貴重な市民の声、生かせ デスク・レポート

政治

 ▽大和市議会が実施する議会基本条例素案の市民意見公募手続き(パブコメ)に意見を寄せた市民は、10月15日までにわずか2人だという。議会の取り組みは市内に約18万6千人いる有権者の琴線には触れていない。市議28人と事務局長ら事務局幹部はこうした市民参加の現状をどう捉えているのだろうか。

 ▽議会基本条例は、議員の政治倫理議や議会の役割などを定める理念条例で「市民に開かれた画期的なもの」を標榜し練り上げられている。議員間で条例について議論する協議会の場をすべて公開し、傍聴する市民には発言の機会ももうけた。議事録も資料も速やかにネットで公開し、大和市議会として初めて市民の前に議員が出向く市民説明会も開き、忌憚のない市民の意見を聴いた。こうした取り組みは開かれた議会へつながる、議会改革の取り組みそのもので評価できる。

 ▽一方で、29回にわたる会議を傍聴した市民は延べ41人。このうち延べ28人は60歳代の男性1人によるものだった。議会選挙に立候補経験があるこの男性によると、傍聴する人は次第に減り、後半はほぼ1人になった。5日の市民説明会でこの男性は協議会での議論を評価する考えを示したうえで「もう少し踏み込んでもらいたい」と、素案の仕上がりに苦言を呈した。

 ▽議会が初めて開いた市民説明会には雨の中約70人の市民が足を運んだが、報道陣の姿もなく周知方法に課題を残した。さらに正副議長ほか24人の市議が揃って出席したにもかかわらず4人の議員が欠席したことも深刻だ。この4人は足を運んだ市民に背を向けて、どんな用事を優先させたのだろうか、自ら率先して明らかにしたうえで襟を正すべきではないだろうか。

 ▽大和市議会が現時点で示している条文の素案には「議決により市の意思を決定する」ことや「委員会で請願者や陳情者が意見陳述できる」ことが盛り込まれるなど、議会の権能強化や市民参加を促進する要素もある。出席した市民が指摘したとおり一部に消極的な表現もあるが、これは今後の協議に期待したい。条例案の完成まで約1カ月。市民の声を参考にどのような条例案を仕上げるのか、議会の真価が問われている。
 

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