大和商工会議所(山崎貞雄会頭)が10日、商店主やスタッフが講師となり自店舗で講座を開く「まちゼミ」の開催説明会を開いた。会場には20代から70代までの店舗経営者ら約40人が参加するなど関心が高まっている。
商工会議所では来年2月に「まちゼミ」を開催する計画がある。11月9・10日の「やまと産業フェア」にあわせ、大和駅周辺の20店舗ほどでプレ「まちゼミ」を開催する。
「まちゼミ」は「得する街のゼミナール」の略称で2003年に愛知県岡崎市で始まった。30日から45日間で実施し、参加店舗が店の特徴を活かした原則無料のミニ講座を開く。商店再生への三種の神器として「100円商店街」「バル(ちょい呑み)」と並ぶトレンドだ。
講座で来店した客に「モノ」は売らず「コト」を知ってもらうのがポイントで、店側にはファンを増やす利点があり、消費者には知識が得られる機会となる。これにより地域も賑わう、近江商人の「三方よし」の理念が根底にある。
県内で2番目
説明会で講師を務めた岡崎まちゼミの会代表の松井洋一郎氏(45)によると、「まちゼミ」はすでに全国70以上の地域で開催され少なくても125の地域で実施が計画されている。神奈川県内では今年6月に横須賀商工会議所が初めて実施。来年2月に実施する大和がこれに次ぐ。
「継続させたい」
加盟する商工業者2671件のうち9割を商業系が占める大和商工会議所では昨年春に商店街の活性化を念頭に大阪市内で開かれた商店街フォーラムに参加。
業種を問わず多くの店舗が参加できる「まちゼミ」の実施効果などに注目し、「まちゼミ」の実現に向けた準備に取り組んできた。
担当職員の水落孝司さん(25)は「多くのお客様に市内のお店を知ってもらい、お客様に愛されるお店が増えてほしい」と意欲を見せ、事務局長の鳴海智さん(53)は「ちょい呑みなどとの相乗効果も念頭に置き、息の長い事業にしたい」とし、まちゼミを主要事業のひとつとして継続させていきたい考え。
大和駅前で漢方薬局を経営し、この日の説明会に参加した田辺豪さん(40)は「参加店舗が協力し合うなど交流できる仕組みがいい。とても良い取り組みだと思うので11月のプレ開催の段階から参加してみたい。ほかの地域の例も参考に講座内容やアピールポイントをこれから考えていきたい」と話していた。
店舗へ説明随時
会議所によると11月9・10日のプレ開催に参加する店舗に若干の空きがあり、2月開催分の説明も随時可能。PR費など込みで参加費5千円。問い合わせは大和商工会議所/【電話】046・263・9111へ。
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