第56代 大和市議会議長に就任した 菊地 弘さん 南林間在住 66歳
市民の声に耳を傾け
○…５月８日の市議会臨時総会で、第56代大和市議会議長に選出された。現在はあいさつ回りで県内各地を飛び回る多忙な日々。11日の市民まつりではパレードにも参加した。「昨年12月に制定された議会基本条例に基づき、引き続き開かれた議会を目指したい。意見交換会も積極的に行い、市民の皆さんの声を集約して行政に提案していく」。温和な顔がキュッと引き締まる。
○…鶴間台で生まれ、南林間で育った生粋の大和っ子。大和中学校時代は野球に熱中し、県大会で３位に入賞。「チャレンジすることとチームワークの大切さは、その時代に学んだ」と微笑む。希望ヶ丘高校でも野球部に進むが、父の他界や自らの怪我もあり、退部を余儀なくされた。しかし情熱は衰えず、（株）西武百貨店入社後に中学の友人たちと草野球チームを結成。40歳まで選手として活躍した。現在は「大和中学校ＯＢ有志の会」の会長を務める。「やる側から応援する側になったが、野球に携われるのは幸せ」と笑う。
○…１９９５年に西武百貨店を退社し、その３年後に人材ビジネスの会社を設立した。その頃から「少しでも地域の役に立ちたい」と、西南自治会での活動にも携わった。転機は２００３年。当時の自治会長で大和市議会議員だった鈴木久次郎さんから後継者として急きょ白羽の矢が立った。ただ、残された選挙戦は僅か１カ月。大いに悩んだが「これも与えられた運命」と受け入れ、出馬を決意。８位で初当選を果たした。
○…百貨店時代に知り合った奥様と28歳で結婚。長男、長女に恵まれた。子ども達が独立した現在は夫婦水入らずの生活。２か月に１度は日帰りや一泊でのバス旅行を２人で楽しんでいるという。孫３人の良きおじいちゃんでもあり、「残業ばかりで子育ては妻に任せっきり。その罪滅ぼしではないですが、孫の面倒は良く見ていますよ」と相好を崩した。
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