子どもたちに手作りこまを教える 小林 俊雄さん 上草柳在住 75歳
モノづくりに夢中
○…地域のコミセンまつりや「ふれあい広場」で、また、小・中学校などでも請われてこま遊びやこま作りを教えている。「最近は『こまの名人』なんて言われちゃってね」と照れる。60歳を過ぎてから仕事の傍らで、趣味でミニチュア版の城や五重塔、車、電車、昔の家などを制作し始めた。そのなかで、「子どもたちが楽しめるものを」とこま作りにも着手を。「健康普及員だった5年ぐらい前からです」と振り返る。最初は簡単にこま回しができるようにとオリジナルのこまを発案し、回し方を指導した。その後、子どもたちにこま作りも体験してもらおうと幅を広げていった。
〇…ペットボトルの蓋に楊枝を刺したこま…。身近な材料も色付けをするとカラフルでおしゃれな今風の、こまに変身する。「真ん中に穴を開けるのがコツです」。小さな穴は最初に開けて準備しておく。子どもたちが作業する色付け用や楊枝を差し込む小さな機械もオリジナルで作った。ボール紙や工場の廃材を利用して作るこまもある。記者が回すと、どれも安定して実によく回る。「こまは1年で2千個は作る。子ども好きなんです。子どもたちから届く手紙は私の宝物です」。
〇…群馬県桐生市生まれ。20歳前に都内の電気会社に就職し、30歳で独立する。大和市に引っ越してきたのは40年ほど前。制御盤や電気自動機器類を手掛ける電気製作所を設立する。71歳で引退してからは「手づくりの世界に没頭しています。毎日が面白い」と生き生きした表情に。孫のリクエストに応えて、木で”ガンダム”なども作った。郷土民家園には氏が制作した旧北島家の縮尺模型が飾られている。「全国の有名な名城は作りましたよ」。チーク材を材料に彫刻刀などで細部にわたり再現していく。プラモデルや写真を参考にし、設計図なしに勘を頼りに作る手法。「ボケ防止です」と謙遜するが、日本人のモノづくりの原点を見るようで頼もしい。
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