来年1月に開催される全日本選手権大会(通称「春高バレー」)への予選会を兼ねた「神奈川県高校バレーボール選手権大会」の決勝戦が9日、藤沢市の秋葉台体育館で行われ、大和南高校女子が伊勢原(伊勢原市)に勝利して3連覇を達成。10年連続11度目の春高出場を決めた。
過去9年連続で優勝を争ってきた市立橘(川崎市)が、準決勝で敗退する波乱があった今大会。決勝で伊勢原と対戦した大和南は、全日本ユース代表で来春のVリーグ入りが決まっている白井美沙紀主将(3年)と宮本菜月選手(3年)が、それぞれ14得点、12得点を挙げる活躍。第1セットを25-20、第2セットを25-19で奪い、ストレート勝ちをおさめた。県内では2年前の春高予選から一度も負けておらず、9大会連続での優勝。今年に入ってからは1セットも失わない盤石の強さを見せている。
変革求めて
県内では敵なしの大和南だが、今年8月のインターハイでは決勝トーナメント1回戦で春日部共栄(埼玉)にセットカウント1-2で敗退。単独チームで出場した10月の長崎国体でも2回戦で京都府代表に1-2で敗れ、全国ではなかなか勝利できない状況が続いていた。
国体終了後、「なにかを変えなければ」と感じていた井上和昭監督のもとをチームの3年生が訪れた。「新人戦の時と同じく、2人セッターを置くツーセッターで挑みたい」。選手からの要望は、監督の思惑とも一致した。春高予選まで1カ月足らずの短い準備期間ながら、3年生の澁川小夏選手をセッターに転向させ、新たな戦術に取り組んだ。またレギュラー7人中5人を3年生に変え、「3年生の意地に賭けた」という。
そうして挑んだ大会で、1セットも失わず優勝。井上監督も「まだまだトスの精度や細かい戦術面では甘い部分もあったが、逆を言えばそれだけ伸びしろがあるということ。あと2カ月、充実した練習を積んで春高での上位進出を目指したい」と話している。
対戦相手が決定する組み合わせ抽選会は11月30日(日)、春高バレーの本選は1月5日・6日・7日・10日・11日の日程で、東京体育館で行われる。
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