4人の仲間と共に手工芸展を開催する 真々田 頌子さん 南林間在住 83歳
染め物で人生に彩り
○…気のおけないボランティア講師の仲間4人と一緒に、11月27日から大和スカイギャラリーで展示会を開く。自らの染色作品を始め、押し花やちぎり絵、シャドウボックスなど様々な作品100点以上が並ぶ予定だ。会の中では最年長ながら、広報も担当するなど中心的な役割を担う。「昨年1月から始めて今回が3度目。毎回、これが最後だと思ってやっているんですよ」と笑う。
○…姉4人兄1人に囲まれて育つ。「内向的で大人しかった」と自己分析するように、手芸や美術が好きな子ども時代を過ごした。美術大学への進学を希望していたが、女学校時代に父が病気で他界したために断念。国家公務員になった。染色を始めたのは子育てが一段落した40代の頃。代々木で目にした看板に惹かれ教室の門を叩いた。そこで学び、日本染色教育研究所から免状を受けると、市のボランティア講師の会に登録。地域の施設などで教室を開くように。「人の役に立てることが嬉しくて。気付けば話をするのも大好きになりました」と微笑む。
○…2人の子どもは、3年前に亡くなったご主人の影響で音楽好きに。娘さんは仕事の傍らバイオリン奏者として大和市音楽家協会に所属。息子さんもトランペット奏者として市民オーケストラに参加しているという。ただ2人とも手仕事には全く興味がなく、美術や家庭科が苦手だったそう。「子どもの頃に仕方なく、宿題のエプロン作りを手伝ったら、学校に飾られてしまったこともありました」と苦笑しながら振り返る。
○…以前は家の敷地内に手工芸用品を扱う小さな商店を開いていたが、現在は多忙のために閉店中。その店を復活させて、趣味を同じくする人が集まれるミニサロンにするのが今の夢。また、染色の技術を応用したり、研究したりするのも大好き。「染色は古いものに新しい息吹を吹き込む楽しい技術。ぜひ多くの人にふれてほしいですね」
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