後を絶たない「振り込め詐欺」。大和警察署管内の被害額は、1月から10月末までで1億3千万円。発生件数は41件で、昨年同時期の15件に比べ2・7倍に増えている。被害件数は神奈川県警察・54署のなかでもトップクラスで、県内でも日ごろの注意喚起が必要なエリアになっている。
大和署生活安全課によると「11月はやや下火になってきたものの、お金の出し入れの多い12月は一層の注意が必要です」と話す。昨年も12月は管内の発生件数が多くなっているという。理由として「振り込め詐欺は金融機関等の協力により未然に防止されてきているが、繁忙期の12月は従業員などの目も届きにくくなりがち」になるからだという。また、「年内に手続きしなくては間に合いません」といった巧みな言葉で誘導するケースも増えてくる。
詐欺は4種類
振り込め詐欺には【1】オレオレ詐欺【2】還付金詐欺【3】架空請求詐欺【4】融資保証金詐欺、の4種類がある。大和署の10月末統計で一番多かったのがオレオレ詐欺(24件)。続いて、還付金詐欺(15件)、架空請求詐欺(2件)。なかでも増加傾向にあるのが還付金詐欺だという。被害例として次のようなケースがある。
【例:医療費の払い戻しをかたる】
市役所職員などを名乗り「あなたは医療費を払い過ぎています。通知の書類は自宅に届いていますか」の問いかけから始まり、「締め切りが迫っていますので近くのATM(現金自動預け払い機)で手続きしてください」と誘導し、携帯電話で操作方法を指示するもの。被害者は還付金を受け取るつもりが騙されて、逆に振り込んでしまう。
「被害に遭うのは70代前後の高齢者が多い。50代の被害も出ているので十分に気をつけてください」と大和署では話している。
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