神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
大和版 公開:2015年1月1日 エリアトップへ

海外も評価「健康都市やまと」 大木哲市長 新春インタビュー

公開:2015年1月1日

  • LINE
  • hatena
インタビューに答える大木市長
インタビューに答える大木市長

 2015年の年頭にあたり、本紙では大木哲大和市長にインタビューを行った。4月に2期目の任期を終える大木市長は、自らの市政を振り返り「健康を基軸に据えた市政運営に取り組み、施策を次々に打ち出してきた。市の取り組みは海外でも評価された」と述べ、その一方で「市民一人あたりの借金が県内市で最少となるなど、健全な財政運営もしてきた」と語った。(聞き手は高野いつみ)

 ――明けましておめでとうございます。まずは2014年を振り返って、大和市にとってはどのような年でしたか。

 「昨年は、『健康創造都市 やまと』の実現を目指す大和市について、市外からも一層知っていただけた年だったと思います。4月には、『60歳代を高齢者と言わない都市 やまと』を宣言しました。平均寿命は戦後大幅に延びており、現在では多くの60歳代のかたが各方面で活躍されています。この世代のかたをあえて『高齢者』と呼ばないことで、さらに元気になっていただこうと考えました。この宣言は、御社をはじめ、数多くのテレビや新聞、雑誌で紹介されました。本市の取り組みを全国に発信することができたと思います。

 このほか、『子どもの通院費助成を中学校卒業まで拡大』、『市立病院救急棟の完成』、『第3子以降の出産費用・給食費助成』、『スタンドパイプ消火資機材のコンビニエンスストアへの設置』、『新たなコミュニティバス(やまとんGO)の本格運行開始』『放課後寺子屋やまとの開始』など、多くの事業にスピード感を持って取り組みました」

 ――現段階での2015年度の予算編成や市税収入の見通しは。

 「2015年度の当初予算編成においても、第8次大和市総合計画に位置付けた『健康創造都市 やまと』の実現に向けた事業を優先的に実施します。特に、『文化の薫りあふれるまち』に向けた文化創造拠点の整備。さらには、防災・減災の視点から『安全・安心のまちづくり』を目指し、災害への対応力を高めるための事業。これらについて着実に推進します。

 市税収入につきましては、法人市民税では、税制改正により減収、また市たばこ税は喫煙者の減少により減収となる見込みです。しかし、企業業績の回復基調により個人市民税は増収、また、固定資産税のうち償却資産を増収とみており、市税総額では、前年度と同程度を確保できる見通しを立てています」

 ――2015年度から新3学期制がスタートします。また、新しい教育委員会制度も始まりますが、今後どのように教育問題に取り組まれますか。

 「大和市立小中学校では、2006年度から実施していた2学期制を、2015年4月から3学期制に変更します。これは、教育委員会が全保護者へのアンケート結果などに基づき決定したことですが、子どもの生活のリズムや日本の風土を考えると、大変評価できる変更であると思っています。

 教育に関する案件は、これまで、教育委員会が主体的に決定してきましたが、来年度からは、市長が主宰する総合教育会議を設置し、教育委員会と教育の重要な施策を協議する新しい制度がスタートします。今後は、このような制度を積極的に活用し、教育委員会と一層の連携を図ることで、よりよい教育環境の整備を進めてまいります」

健全な財政運営来年秋に「文化創造拠点」誕生

 ――今年は市長にとって2期目が最後の年になります。7年半の市政運営を振り返った感想は。

 「市長就任以来、『健康』」を基軸に据えた市政運営をしてきました。『人』『まち』『社会』、3つの健康をキーワードに、市政運営について常に考え、施策を次々と打ち出してきた7年半だったと思います。

 こうした取り組みが評価され、昨年10月に香港で開かれた健康都市連合の国際大会では、『健康都市優秀インフラストラクチャー賞』を受賞しました。この賞は、市民の健康増進のための政策を戦略的、継続的に進めている団体に贈られるもので、国内の団体の受賞は初めてです。本市の取り組みが海外でも評価され、大変うれしく思っています。

 具体的な取り組みの例を挙げますと、医療関係では『21年ぶりとなる市立病院の黒字化』、『同病院の医師数の大幅増員』、『やまと24時間健康相談の開始』、『がん検診体制の充実』など。災害対策については、『スタンドパイプの配備』や『携帯トイレの備蓄』、他市との『災害時の応援協定の締結』など。防犯対策では『青パトの大幅増車』や『街頭防犯カメラの設置』などにより、犯罪認知件数が大幅に減り、大和駅前を中心に体感治安も向上しています。子育て関係では、2015年4月1日の予定数で保育所定員を就任前に比べて1300人以上増など。そのほかにも、『大和ゆとりの森の整備』や『自転車専用レーンの整備』、全市立小・中学校の『図書室の整備』、『図書館司書の配置』、『米飯給食の大幅増』、『電子黒板導入』など、さまざまな施策を展開してきました」

 ――最後に市民へ向けてメッセージをお願いします。

 「市民の皆様にとって、市の財政状況は気になると思います。本市は、積極的に施策を打ち出す一方で、健全な財政運営にも取り組んでいます。おかげさまで、2013年度末時点で、市長就任前に比べて貯金である財政調整基金をそれまでより30億円以上多い約67億円まで増やしています。また、借金である市債残高を約150億円減らし、一般会計レベルで、市民一人当たりの借金が県内市で最少となっています。

 いよいよ来年11月には、大和駅近くで本市が整備を進めている『文化創造拠点』がオープンします。ここには、芸術文化ホール、図書館、市民交流ラウンジ、生涯学習フロアなどを一体的に整備します。本市は現在、他市と比較して文化施設が乏しい状態で、文化創造拠点は市民の皆様待望の施設だと考えています。施設整備に全力を傾けてまいりますので、完成を楽しみにお待ちください。

 市では今後も、健全な市政運営に積極的に取り組んでまいります」

 ――ありがとうございました。
 

施策を説明する大木市長
施策を説明する大木市長

大和版のトップニュース最新6

成年後見の窓口を新設

大和市社協

成年後見の窓口を新設

月2回、専門家も対応

4月19日

助成申請は226件

自転車用ヘルメット

助成申請は226件

努力義務化から1年

4月19日

全国俳句大会で最高位

下鶴間在住佐藤直哉さん

全国俳句大会で最高位

3万句超、2人の選者から

4月12日

部活動の地域移行を推進

大和市

部活動の地域移行を推進

日体大と連携協定

4月12日

吉村選手が得点王

大和高女子サッカー部

吉村選手が得点王

全国選抜大会で10ゴール

4月5日

「包括支援係」を新設

複合的な福祉課題に対応

「包括支援係」を新設

4月5日

大和市で葬儀なら、地元「ふじみ式典」

地域顧客満足度NO.1店を目指す創業35年以上の葬儀社です。

https://www.fujimishikiten.co.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

大和版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

綾瀬で初公演

ロジェ・ワーグナー合唱団 好評発売中

綾瀬で初公演 大和市文化

心に響くゴスペルなど

4月28日~4月28日

大和版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook