川崎市の多摩川河川敷で中学1年の男子生徒が殺害された事件を受けて、各地の教育委員会では不登校や長期欠席をしている児童生徒の把握などが進められている。そこで大和市での動きを教育委員会に聞いた。
大和市では事件を受けて、2月24日に教育委員会教育部指導室が市内の公立小中学校に、児童生徒について少しでも気になることがあれば報告を求めるメールを発信。同室によれば、3月4日現在、学校からの報告は届いていない。
また、2月27日に中学校校長会、3月4日に小学校校長会を開き、子どもたち一人ひとりへの目配りの徹底を呼びかけたという。
大和市では以前から、不登校や長期欠席をしている生徒を各学校が把握し、教育委員会に月1回報告があがるシステムが構築されている。事務局によると2014年度には、小中学校で約120人の不登校児が確認されているという。教育委員会では近く「いじめ相談」の連絡先が書かれた書面を市内の小中学校の全児童生徒に配布することを決めた。「各学校で担任が中心となり、状況の把握や改善に努めてもらいたい」と各校に呼びかけている。
「教委への手紙」も開始
市教育委員会は3月1日から「教育委員への手紙」の受付を開始した。これは、昨年に不適切な組織運営により前教育長らが懲戒処分を受けた問題から、策定された教育委員会運営の見直しの一環。専用封筒に同封された用紙に教育委員会や学校に対する意見などを記入し、切手を貼らずに投函できる。開封は複数の教育委員が行い、回答を希望するものには必ず返信する。専用封筒は市役所や市内の各コミセンで配布中。市教育委員会総務課では「保護者はもちろん、いじめ相談など子ども達にもぜひ活用してほしい」と話している。問い合わせは同課【電話】046・260・5203へ。
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