大和市のスマートフォン向け位置情報ゲーム「イングレス」を使った新規事業が6月30日からスタートした。同様の事業は、横須賀市に次いで県内の自治体としては2番目。大和市ではゲームをきっかけに市民の外出機会を増やして健康促進を図るほか、市内外からの集客、PRも目指す。
「イングレス」は、グーグル社の社内ベンチャー「ナイアンティック・ラボ」が提供する。世界で1100万回以上ダウンロードされている無料のスマートフォン向け位置情報ゲーム。陣取りゲームをコンセプトに、青色と緑色の所属に分かれ、「ポータル」と呼ばれる基点を奪い合う。ポータルには実際に存在する史跡、記念碑、彫像、郵便局などが設定されている。市内には5月末時点で約600カ所のポータルが登録。プレイヤーは実際にその場にいかなければプレイできないことが最大の特徴で、外出して「歩く」ゲームとしても人気が高い。
健康都市を掲げる大和市ではこの特性に着眼し、今年2月に市職員6人によるプロジェクトチームを発足。実際のプレイヤーたちにも協力をもとめ、計画を進めてきた。事業予算は216万円。
20・30代、女性を中心に
市では、WEB上に特設ホームページ(http://www.city.yamato.lg.jp/ymd/)
を6月30日に設置。20代、30代の初心者・中級者、女性をメインターゲットに、初めてプレイする人を想定した解説を掲載している。また、ホームページからは、印刷し手のひらサイズに折りたたんで持ち歩けるマニュアルもダウンロード可能。地域のプレイヤーによる初心者向けの教室も開催していく予定だ。
市独自のイベントも
登録されている市内のポータルを巡る「ミッション」(スタンプラリーのようなもの)とよばれるゲーム内のイベントも企画していく。
イベントには、既存のミッションを採用するほか、現在申請中の公式アカウント「YAMATO de Ingress」が取得でき次第、「ロケ地を巡る」など独自の企画も進めていく計画だ。ミッションのマークやミッションクリア時に取得できるメダルのデザインは、YAMATOイラストレーションコンペ入賞者が手掛けていくという。
プロジェクトリーダーの秘書総務課の竹内啓悟さんは、「イングレスで市内が盛り上がることで、将来的に大和への集客も見込めるようになると想定している。歩きスマホの防止など、マナーを守ることも訴えながら、一般からアイデアを募り、市民参加型の事業にしていければ」と話している。
問い合せは、秘書総務課【電話】046・260・5307へ。
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