大和市内でこの夏、熱中症で救急搬送された人が、昨年同時期に比べて約2割増えていることが、このほど分かった。梅雨明け後、30度以上の真夏日が増えたことなどが影響したとみられる。
大和市消防本部によると、8月24日時点でこの夏、熱中症で救急搬送された人は80人となっている。昨年同時期の熱中症救急搬送は67人だったことから、今年は13人、約2割増加したことになる。
搬送件数が増えた理由については総務省が「梅雨明け後、全国的に30度以上の真夏日が増えたことなどが影響したとみられる」と発表を行っており、大和市でもこの要因が関係しているとみられる。
約半数は屋内
この夏の救急搬送80件のうち、屋外での発生は44件、屋内が36件。昨年も67件のうち、屋外が36件に対して、屋内は31件。熱中症といえば、炎天下の外で発生するというイメージが強いが、およそ半数が屋内で熱中症になっていることを、この数字からも読み解くことができる。
予防呼びかけ
市では近年、猛暑による熱中症での救急搬送件数が増加傾向にあることを踏まえて、熱中症に関する情報をまとめたホームページを開設し、注意喚起を行っている。
また担当課では、国が発行する熱中症予防パンフレット「熱中症を予防して元気な夏を」を、消防本部が行う救命講習会やさまざまなイベントなどを通じて市民に配布。住民への啓発活動に取り組んでいる。
ホームページでは特に、高齢者や子ども、持病を持っている人、体調の悪い人などは、症状が重くなりやすいことを説明。部屋の中での発生も多くなっていることをあげ、クーラーや扇風機の活用とこまめな水分補給などをアドバイスしている。
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