8月27日から始まった大和市議会9月定例会が、最終日となる9月25日の本会議を持って閉会した。
この定例会では、提出された2015年度市一般会計の補正予算のほか、14年度一般・特別会計に関する決算や、今年10月から通知カードの送付が始まるマイナンバー制度に関する陳情など、35案件について議決や報告などが行われた。
2014年度会計決算
今定例会では、前年2014年度の一般会計と、介護保険、病院、国民健康保険、後期高齢者医療、下水道、渋谷土地区画整理の6事業特別会計に関する決算の審査が行われた。
それぞれの決算は全て、賛成多数、または賛成全員で認定された。
マイナンバー制度
来年1月からの開始に向けて、マイナンバー制度に関連する市条例の改正案や、中止や延期を求める陳情書、意見書も多数提出され、それぞれ審議し、採決が行われた。
市提出の関連条例改正案は全て可決。一方、陳情書や意見書は、「制度の円滑な実施と情報管理の徹底を求める意見書」以外は、不採択や賛成少数となった。
その他の議案
今定例会で議決された主な案件は、以下の通り。
▽市職員の再任用に関する条例等の改正/賛成多数・原案可決▽市市税条例等の改正/全員賛成・原案可決▽所得税法第56条の廃止を国に求める意見書提出の請願書/賛成少数・不採択▽市社会福祉会館条例の廃止/全員賛成・原案可決▽工事請負契約の変更/全員賛成・同意▽義務教育に係る国による財政確保と、35人以下学級の着実な実施・進行を図り、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の保障についての陳情書/賛成多数・採択▽2015年度市一般会計補正予算/賛成多数・原案可決▽基地対策に関する事項についての中間報告▽市議会会議規則の改正/全員賛成・原案可決▽MV-22オスプレイの飛来と本土訓練における厚木基地拠点化等に反対する意見書/賛成少数・否決▽オスプレイの安全性の確保と住民への速やかな情報提供を求める意見書/賛成多数・原案可決
新制度の教育長に柿本氏
この定例会では、市教育委員会教育長・柿本隆夫氏(61)の任期満了に伴う、新たな市教育員会教育長の任命も行われ、柿本氏を教育長に任命する人事案が賛成多数で同意された。
教育現場では、今年4月1日から改正地方教育行政法が施行されて、新たな教育委員会制度が始まった。
これまでは、教育行政の事務責任者である教育長と、行政から独立した教育委員会の長である委員長という2人の『長』がいる形になっており、責任の所在が分かりにくいという指摘があった。
今回施行された改正法では、教育委員会の委員長と教育長を一本化。議会の同意を得て、市長が任命する常勤の特別職となった。今定例会で同意された柿本氏は、新制度下での最初の教育長となる。任期は今年10月1日から2018年9月30日までの3年間。
柿本氏は1954年生まれ。都留文科大学文学部を卒業後、市内中学校で教諭や教頭、学校長を歴任。前教育長の辞職に伴い、2014年10月から現職。
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