南林間中学校3年の東脇佳菜さん(15)が、神奈川県教育委員会が主催する「第44回 文化財保護ポスター」の「わたしたちの文化財」部門(テーマ1 文化財保護)で最優秀賞を受賞し、11月3日に表彰式が行われた。今後、東脇さんの作品は、鎌倉市地下道ギャラリーなど県内3か所で展示されるほか、印刷されたものが県内の中学校や社寺、文化施設などでも掲示される。
このコンクールは、建造物や美術工芸品、民俗芸能など県内に数多く残る文化財を守り後世に伝えていくために、子どもたちに文化財への関心を高めてもらおうと県教育委員会が企画した。県内の中学生から文化財保護をテーマにポスターを募集、今年は941点の応募があった。
東脇さんは中学1年生から美術部に所属。同部では1人1点なんらかのコンクールに応募することになっていたため、以前から興味のあった文化財を選んだ。
今回題材にしたのは、三浦市初声町三戸に伝わる精霊送りの行事で、国指定重要無形民俗文化財に指定されている「三戸のオショロ流し」。「人を描きたくて無形文化財を選んだ。皆が楽しそうに泳いでいるところがいいなと思った」と話す。夏休み期間中、部活の時間や家に持ち帰り、3週間ほどかけて描いたという。「受賞が決まった時はすごくびっくりした。今はすごくうれしい」と語る。
工夫したのは、船を浮いているように見せるために明暗をつけたところ。船の飾りがどのような形をしているのかなど、写真を見ながら水彩絵の具を使い細部まで丁寧に描いた。
東脇さんは昨年、市防火ポスターのコンクールでも優秀賞を受賞。昔から絵を描くことが好きで、小学3年から絵画教室に通っていた。「将来は画家やデザイナー、伝統工芸など芸術に携わる仕事をしたい」と話している。
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