大和市は2016年度の施策予定で、がん対策の一環として、神奈川県立がんセンター(横浜市旭区)で受けた「重粒子線治療」の技術料の1割にあたる35万円を上限に、助成するとこのほど発表した。この治療の助成を行うのは、県内自治体で初の取り組みとなる。
「重粒子線治療」は、外科手術ができない部位のがんに有効といわれている放射線治療の1つ。X線や陽子線に比べてがんを殺傷する能力が高いほか、副作用が少なく、また、1回あたりの照射線量を多くできるので、治療回数を減らすことができるといった特徴がある。
横浜に国内5番目の施設
世界で稼働している重粒子線治療施設は9カ所。国内では5番目となる施設「i(アイ)―ROCK(ロック)」が昨年12月、県立がんセンターに開所し、現在、臨床試験での利用が行われている。
一般患者向けの治療は、今年2月から開始される予定となっている。
県助成と合わせ負担軽減
同センターで受ける重粒子線治療の技術料は、公的保険の適用外で、350万円の費用が掛かる。
神奈川県では、その1割にあたる35万円を上限に助成する予定となっている。市としては、市がさらに助成を上乗せすることで、市民の経済的負担の軽減をめざす。
|
<PR>
大和版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|