大和市は、『つまをめとらば』(文芸春秋刊)で今年1月に第154回直木三十五賞を受賞した市内在住の小説家、青山文平さん(67)に、市民栄誉賞を贈ることを決定。3月8日には市役所で表彰式が行われた。市民栄誉賞の受賞は青山氏が6人目となる。
市民栄誉賞は、市表彰条例に基づき、広く市民に敬愛され、市民に希望と活力を与えた功績が特に顕著と認められる人に対して贈呈されている。青山さんは、川村丈夫さん(野球)、菅原教子さん(柔道)、大野忍さん(サッカー)、川澄奈穂美さん(同)、小林幸司さん(ソフトテニス)に次いで6人目となる。
市役所で行われた表彰式の後の会見では、青山さんが大木哲市長にサイン本を贈呈した。
その後の質疑応答で、青山さんは市民栄誉賞受賞について「私は61歳のとき、年金での生活が厳しいので自分の生活のために、エンターテイメント分野に取り組んだ。今は私の若い頃とは比べものにならないくらい厳しい時代。そういう時代を生きる一人として、賞をいただいたと思う。今回の受賞がそういう時代を生きる市民のみなさんの元気につながれば」と述べた。
青山さんは1948年生まれで、横浜市出身。早稲田大学第一政治経済学部卒業。経済関係の出版社に勤務した後、フリーライターとなり、同年『俺たちの水晶宮』(名義は影山雄作)で第18回中央公論新人賞を受賞。一度創作活動を終了するも、2011年に再開。初の時代小説『白樫の樹の下で』で第18回松本清張賞を受賞。『鬼はもとより』で初めて直木賞候補となり、今回2回目のノミネートで受賞となった。大和市には20歳から47年間住んでいる。
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