大和市消防本部(荻野谷公一消防長)によると、大和市内で5月から7月に熱中症で搬送された人は昨年に比べ減っている。特に、今年7月の熱中症による搬送者は20人で、昨年同時期の46人を大きく下回った。
昨年より気温低下
今年7月の熱中症搬送者数が昨年に比べ半減した要因について、市消防本部救急救命課は「平均気温が昨年に比べて低かったことが関係しているのではないか」と分析している。
今年7月の平均気温は25・4度で、昨年の30・1度より5度近く低かった。気温が高くなると熱中症の搬送件数も増える傾向にあるため、搬送者の減少につながったとみられる。
広報活動も奏功
熱中症の搬送者が減少していることについて、救急救命課は広報活動の成果も要因の一つに挙げている。
市内では、FMラジオ放送やホームページを通じ啓発活動を行ってきたほか、全国的に熱中症を予防する知識が定着し、対策をとる家庭が増えているという。
高齢者は要注意
熱中症患者は高齢者に多い。例えば、7月に搬送された20人のうち、65歳以上の高齢者は13人にもなる。市内では、屋外での樹木剪定や草刈り、野球観戦時に熱中症になっている。
また、室内でも熱中症対策は必要だ。市内でも、クーラーをつけずに暑い部屋で過ごし、倒れたところを家族に発見されて搬送されたケースがあった。
同課は、「屋外で活動するときには特に注意して」と話す。涼しい服装、日傘や帽子の使用、こまめに水分補給し、無理のない活動にとどめることが必要だ。
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