大和市はこのほど、市立小中学校に通う児童生徒で交通安全教育など受けた子どもを対象に、最大1億円を補償する自転車保険付の免許証を交付すると発表した。今年度は小学5、6年生を対象とし、来年度からは中学生も対象となる予定。交通安全教育などを受けた児童生徒などを一括して保険加入者とする取り組みは、全国で初となる。
近年、自転車に乗っている人が事故を起こした際、裁判所から高額な損害賠償が命じられる事例が全国で発生している。こうした事故は小学校高学年から増え始める傾向にあるという。
それを踏まえ市では、市立小学校に通う5、6年生や中学生などを対象に、自転車保険が付いた免許証を交付する。この保険は、自転車で事故などを起こした際、被害者に支払う補償金を最大1億円までカバーするもの。加害者自身の怪我などは対象外となる。
保険対象者は、市内小学校全19校に通い、学校での交通安全教室などを受けた小学5、6年生で、対象人数は約3800人。中学生も対象となる来年度は約9000人となる。また、保険の制度により、児童生徒と生計を共にする同居親族も保険の対象に含まれる。
自己負担はなし
大和市が団体加入する形となり、保険料は市が負担。児童生徒の自己負担は発生しない。保険料や、子どもたち一人ひとりの氏名や誕生日、学校名などが印字された免許証の製作費用などを含む交通安全啓発事業費は366万1千円。それらを含む補正予算案が、現在開会中の市議会第3回定例会で審議されている。
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