県厚木保健福祉事務所大和センター管内の1定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数が「41・09」となり、流行警報レベルの基準値「30」を超えたことが分かった。大和市内の小・中学校では学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでおり、市では、うがい、手洗いの励行とともにマスクによる咳エチケットを呼びかけている。
大和市と綾瀬市を管轄する神奈川県厚木保健福祉事務所大和センター(大和市中央)によると、第3週(1月16日から22日)のエリア内の定点医療機関から報告されたインフルエンザの件数は452件。対象医療機関の総数で割った、1定点医療機関当たりの患者数「41・09」だった。
今冬シーズンの同管内のインフルエンザ発生状況は、第52週(2016年12月26日から2017年1月1日)の報告数が65件、定点当たり「5・91」で、その後、第1週(1月2日から8日)109件、「10・90」、第2週(1月9日から15日)190件、「17・27」。12月末から1月にかけて倍増し、第2週から3週が2・37倍と大きく上昇している。
インフルエンザは、1定点医療機関当たり1を超えると流行シーズンに入り、10を超えると注意報レベル、30を超えると警報レベルとされている。大和市や綾瀬市では、現在、警報レベルに達しており、十分な注意喚起が必要になっている(1月31日起稿)。
手洗いうがいで予防
大和市立小・中学校のインフルエンザ等による学級閉鎖の状況も、1月に入り小学校16校で54クラス、中学校6校で15クラスと相次いでいる(クラス数は延べ)。
神奈川県保健福祉局では1月26日、県内346カ所の医療機関を定点とする1定点医療機関当たりのインフルエンザの患者数が第3週(1月16日から1月22日)が「33・64」になり、県全体でも流行警報レベルになったと発表している。
大和市では「いったん流行が始まると、短期間に多くの人への感染が広がります。外から帰ったら手洗いとうがいをする。規則正しい生活と休養やバランスのとれた食事と適切な水分補給をし、症状がある時はマスク、咳エチケットを忘れずに」と呼びかけている。
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