学校法人柏木学園大和商業高等専修学校(山廣茂夫校長)で6月8日、萩野谷公一消防長から同校教員4人に感謝状が贈呈された。4人は心肺停止の生徒へ連携のとれた対応を行い、生徒の救助に貢献した。表彰者は、養護教諭の内藤亜利紗さん、教諭の石川浩章さん、小笠原洋介さん、大石奈緒美さん。
5月1日の午後2時13分、休み時間中に2年生の男子生徒が突然教室で倒れた。保健室にいた内藤さんは、生徒の級友から事態を聞いて駆けつけ、呼吸も心臓も停止していることから心臓マッサージを開始。生徒に職員室へ応援を頼みに行くよう指示もした。同時に、大石さんは気道確保を行った。
生徒から異変を聞いた石川さんは現場にAEDを持って駆け付け、小笠原さんは保健室から119番通報をした。連携のとれた迅速な対応で、生徒が倒れてから救急車が到着するまでは約10分ほどだった。その後、病院に搬送される前に、校舎内で心肺が蘇生。生徒が倒れてから約20分後のことだった。
搬送先の北里病院では、脳へのダメージを最小限に抑えるため脳低温療法で治療された。徐々に体温を上げ、2日後に意識が回復。5月24日に退院した。現在は元気に学校に通っている。
治療にあたった医師によると、的確な初期対応により脳への後遺障害が全く見られず、医療関係者間での事例発表に値する珍しいケースだという。
同校は、2年生から商業系への進路を目指す「進路ビジネスコース」と、社会福祉系への進路を目指す「福祉ビジネスコース」に分かれ、全校生徒は約240名。男子生徒が在籍するクラスの半分は、「福祉ビジネス」の生徒で、介護職員初任者研修のカリキュラムで救命救急法を学んでいる。また、その際に教員も一緒に受講している。
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