南林間地区では、地域に住む高齢者の日常生活を、地域の住民がボランティアとして支援する「南林間地区たすけあいセンター」が開所。高齢者を地域で支える活動が動き出した。
南林間駅西口すぐの場所にある「南林間地区たすけあいセンター」は、「高齢者がどこよりも安心して暮らせる街」を目指し、6月に開所した。運営は、同地区の自治会や民生委員、地区の社会福祉協議会、老人クラブなどで構成される協議会が任されており、会長には同地区自治会長の田丸旭さんが、副会長には同地区社会福祉協議会会長の沓掛大乗さんが就いている。
ボラ登録に93人
高齢者を支援するボランティアに登録するのは、地域住民。回覧板で活動できる曜日と時間帯、内容など、それぞれ「できる範囲」のボランティア協力を呼びかけたところ、ひと月余りで93人(6月末時点)が登録に手を挙げた。定年を迎えたので、という高齢者も多いが、30代から80代まで幅広い層の地域住民が登録している。
ある82歳の女性は、手に軽い障害があり、重いものが持てないため、買い物等でボランティアを利用。一方で、話好きで、足も丈夫なことから、話し相手のボランティアに登録しているという。沓掛さんは「日常生活の支援は、強者が弱者を助ける形は長く続かない。地域にとっては、高齢者が、自分の弱いところは助けてもらい、代わりに誰かの力になる、という形が大切」と話す。
利用希望者は、センターに受けたい支援内容を連絡。3人いるコーディネーターが、日時や居住先に近い登録ボランティアに連絡を取る。内容は、ゴミだしの手伝いや買い物の付添・代行、庭木の剪定、草むしり、家具の移動、電球の交換など様々。利用は有料で、30分以内なら300円、30分以上1時間以内なら500円。有料だが安価なことから、普段「誰に頼んでよいかわからない」、「人には頼みづらい」といった内容でも気軽に依頼できると評判。6月の稼働日は7日間だったが、毎日20件ほどの依頼があったという。
「外出できず、半年くらい散髪していない」、「ひきこもりの家族について相談したい」、など、ボランティアでは解決できない内容の場合は協議会のネットワークを使い、専門家や団体に依頼する「橋渡し」の役割も担う。
センターの開所は、毎週月・水・金曜の午前10時から午後3時。センターの中にはボランティアの受付けの他、介護予防やひきこもり防止のためのふれあいカフェコーナーを設置、2階では健康マージャン教室を開くなど、高齢者の新しい「居場所」にもなっている。
問合せは【電話】046・206・5310。
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