インフルエンザワクチンの不足が懸念される今冬、大和市は、自己負担2000円で受けられる65歳以上の定期接種の期間を例年の12月31日までから1月31日まで延長する方針を決定した。接種期間の延長は初めて。
インフルエンザワクチンは、毎年厚生労働省の諮問機関が流行予想株を決定するが、今年度は途中で株の切り替えを行ったため、生産が追い付いていない状況だった。
インフルエンザウイルスは低温、低湿度の冬季に感染、流行すること、高齢者が感染すると重症化する恐れがあることから、大和市では65歳以上の市民(接種日時点)に対し、10月1日から12月31日まで助成を行い、流行前のワクチン接種を促している。
接種希望者は、指定の協力医療機関で摂取すると、2000円の自己負担額で摂取できる。期間外での接種は全額自己負担となる(指定医療機関以外は全額自己負担)。市内では約5万7000人が対象で、毎年対象の3分の1ほどの市民が希望し、接種している。
市健康づくり推進課によると、例年インフルエンザの流行は1月後半がピーク。「3年前に12月に爆発的な流行があったが、昨年、一昨年は1月後半で、今年も同様の推移を見せている」と同課では見通す。予防接種をうけてから抗体ができるまでに2週間程度要することから、年内の接種を推進、助成を12月末までとしていた。
今秋の市内での感染状況や10月のワクチン接種状況も平年並みで推移。しかし、ワクチン不足のため、市内の協力医療機関の中には、予防接種の受付を一時停止したり、市民から予約が取れないとの報告があったり、と影響が出始めていることから接種期間の延期を検討。11月6日に厚労省発表で、ワクチンの供給予定量が思ったほど伸びていないことなどを受け、接種期間を1月31日まで延長することを決定した。接種期間の延長は今年が初めて。
なお生活保護世帯者や中国残留邦人等の支援給付を受けている人は、2000円の接種費用も免除となる。
問合せは市健康づくり推進課【電話】046・260・5662。
市内の協力医療機関は89カ所で、市ホームページから検索できる。
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