大和版 掲載号:2018年2月2日号
  • googleplus
  • LINE

メイクラフト株式会社 地ビール業界に革新 「使い捨て容器」で注目

経済

黒岩知事と握手を交わす山崎さん
黒岩知事と握手を交わす山崎さん

 神奈川県と監査法人トーマツは、県内のスタートアップ企業育成の支援対象のひとつに、市内福田でプラスチック製の業務用生ビール容器を製造・販売するメイクラフト株式会社(山崎重利社長)を選んだ。1月23日には、支援対象5社によるプレゼンが行われ、同社が最優秀賞に選ばれた。

 メイクラフト(株)は、2015年4月に創業。昨年8月から回収不要の生ビール容器の販売を開始した。容器はプラスチック(ポリプロピレン)製で、10㍑容器。使用後はプラスチックごみとして廃棄できる。すでにビールメーカー数社と契約。累計で500本が出荷されている。

 山崎社長は、1983年中央林間生まれ。15歳の時に単身アメリカに留学。18歳で帰国。その後イオングループの子会社に入社の後、父の医療機器メーカーに入社した。

回収・洗浄不要で中小コスト削減

 海外の生クラフトビールが日本の金属の容器と違う、20㍑サイズのペットボトル型の容器に入っていることは、行きつけの飲食店で知った。

 「全国の地ビールがどこでも楽しめれば、地ビールメーカーの発展にも各地域の活性化にもつながるのに」と考えた山崎さんは、使用される容器について調べ始める。

 日本では大手・中小ともにほとんどのメーカーが金蔵製の生ビール容器を使用している。金属製の容器は何度も利用できる一方、回収や洗浄、保管にコストがかかる。大手メーカーは、卸問屋から酒販店、飲食店と流れる流通網の中で、無償で回収している。

 かたや地ビールなどを扱う中小メーカーは、直接飲食店に納品しているが、有料で返却してもらい、さらにメーカーが洗浄や保管などの管理コストを負担している。そのため、全国展開できず、利用シーンも飲食店などに限定されてしまう傾向にあった。

 「需要がある」と考えた山崎さんは、海外のように回収不要の容器製造を新規事業に、と自ら独立して製造・開発に乗り出すことにした。

 プラスチック成型の金型作りから始まり、品質保持のための容器の色、金属製のサーバーとの互換性など様々な改良を重ねた。16年3月に開発に着手し、商品化に至ったのは翌17年8月になった。現在は専用のサーバーも開発している。

 社名のメイクラフトは、「Make for Craft」をつなげた造語。「クラフトビールに役立つモノづくり」の思いを込めた。

 1月23日には、「かながわスタートアップハブ」で事業のスタートアップを加速させる支援対象企業に選ばれた5社が黒岩祐治神奈川県知事らを前にプレゼン。メイクラフトは、最優秀賞にあたる「オーディエンス賞」を受賞した。山崎さんは「事業プランの革新性、メーカーの期待など風が吹いている。まだまだ改善点はあるが、『使い捨て容器』がスタンダードになる業界のインフラ整備を進めたい」と意欲を語った。
 

大和版のトップニュース最新6件

駐輪場シェア企業と協定

大和市

駐輪場シェア企業と協定

2月16日号

交通事故、16年ぶり増加

2ペアが全国へ

大和ジュニアソフトテニスクラブ

2ペアが全国へ

2月9日号

救急出動、過去最多

大和市

救急出動、過去最多

2月9日号

インフル 警報レベルに

大和市

インフル 警報レベルに

2月2日号

大和から目指す世界の頂

松下沙織さん(つきみ野在住)

大和から目指す世界の頂

1月26日号

大和版の関連リンク

あっとほーむデスク

大和版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

イコーザでジャズ

イコーザでジャズ

3月18日 申込制で入場無料

3月18日

大和版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2018年2月16日号

お問い合わせ

外部リンク